第59話 進海 蒼は蠢く闇を見る
最近変な噂を聞いたのだ、何と謹慎が解けて直ぐに王子が消えた。
おかしな遺跡を見つけた者もいる、魔物が溢れ出す遺跡で、攻略の為に入ったら男は女に性別が変わり直ぐに殺されたという。
触手のような魔物が現れ、女に酷い事をすると、助けるのが遅れて精神が病むものも少なくないとか。
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「おはようございます!アオ様!」
「おはようアオ」
「2人ともおはよう」
異世界に来てから6ヶ月と1週間、少し肌寒くなり始めた事、俺はかなり強くなりウォータールームの上位魔法「アクエリアスフィールド」を習得したのだ。
エリアス先輩は、腕はリハビリの結果物を掴めるようになったという、とても嬉しい事だ。
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「アオ、どうやらバラ騎士団が魔物狩りに行くらしい、アオ付いて行きたいか?今回に関しては剣士な上バラ騎士団は元々魔物狩りが専門な上に、悔しい事にうちより強いバラ騎士団が護衛となってくれるらしい」
そうシィーニヤ団長は話を持ちかけてくる。
「バラ騎士団の団長は勇者の件を承知の上、いいとの事だがどうする?」
「行きたいです!」
「分かった...最近変な魔物も湧いてる、恐らく魔族の家臣クラスだろうから注意して欲しい!健闘を祈る!アオ!」
「はい!」
こうしてバラ騎士団と一緒に魔物狩りの遠征に行く事になったのだ。
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その日の夜
「アオどこ行くの?」
「バラ騎士団と遠征に行くんだ、お姉ちゃん」
「じゃあ僕も」
「ごめんね、今回は魔物狩りだからお姉ちゃんは...」
「分かった...僕も1人で練習する」
「セリアさんとも仲いい見たいだし、寂しかったらお部屋に来てね?」
「うん」
こうしてセリアさんに荷物の準備をして貰い、次の日を迎えたのだった。
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「アオ様!お気を付けて行ってらっしゃいませ!」
「アオ行ってらっしゃい、元気で帰ってきて」
「うん、2人とも行って来るよ」
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「待ってましたよ!アオさん!」
「女の子が付いて来るのか!?」
「マジかよ!」
予想はしてたが大騒ぎだ...。
「はい、今回の遠征よろしくお願いします」
「ホムラ仲が良かったな?付いてやれ!」
「はい!団長!」
「よろしく!アオ!」
「ホムラよろしく」
「行くぞ!気を引き締めていけ!魔族に出会う可能性があるんだ!馬鹿ども!」
「うぉぉ!!」
こうして前線近くの場所で魔物狩りをする遠征へ出発する事となったのだ。
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「アザス久しぶりねぇ!!」
「スヘラ様も元気そうですね...私は疲れましたよ...ダルい」
「あらまぁ!まあまあ貴方に勇者の確保を頼みたいのだけれど!!」
「スヘラ様が言うなら分かりました」
「おねぇがいね!」
「はーい」
「ああ、勇者の血を引き継いで居ないのに珍しく産まれた狂気の子!!楽しみにしているわぁ!!アザス」
触手に運ばれながらアザスは部屋を出ていくのだった。
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「水くれないか!」
「はーい」
「こっちも!」
水魔法使いだからか、水を用意する係となってしまっている...。
「実はかなり助かってるんですよ、普段は木やツタから水を取ったり、川の水を火で沸かしたりして飲んでいたので」
「そうなんですか!?」
「お風呂も入れないしで大変なんでよ」
「あー...」
「そうそう!アオっち何とかならない!?」
「俺は大丈夫だけどな!」
「臭くなるんだよ!ちゃんと入れ!」
「あ!あれ使えば行けるかも?」
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「私を綺麗にして!お願い!『アクエリアスフィールド』」
「もしかして?」
「ですよ、飛び込んで貰って!」
「裸で飛び込んだら不味い?」
「アオさん居るんだぞ!ダメに決まってるだろ!」
「皆んなパンツは履いとけ!行くぞ!」
こうしてバラ騎士団の人達は普段より綺麗になって元気になったのだ。
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