第52話 進海 蒼は事件に巻き込まれていく

「この異形どうしましょうか?」

「騎士団に持ち帰って調べてもらおっか!」

「分かりました」


こうして1回騎士団に帰る事になった。


■■■■■


「あーあやられちゃった」

「悲しいね!」

「うんうん悔しい!」

「まだまだ居るし、パーティ楽しみ!」

「始まるね!」

「ママの所に帰して!」

「大丈夫!返してあげるから!」

「うんうん!」

「ボブスくんだっけ?楽しんでよ!」

「皆んなも楽しんでるよ!」


■■■■■


団長室


「何だって!?各地で謎の異形が?」

「はい、私達も交戦しました」

「はぁ子供が失踪といい、異形といいどうなっているんだ!未だに犯人も見つかっていないと言うのに...アオとりあえず始めてなのによくやってくれた!」

「まあまあシィーニヤちゃん、こういう時こそ焦っちゃダメよ、め」

「イロー先輩...」

「とりあえず異形を持ち帰って来たから!詳しい人に任せよう!何の魔物なのか!」

「分かった、魔物に詳しい王族親衛隊 副団長のロワンドに任せよう」


あの人詳しかったんだ...人は見た目に寄らないんだな。


「他の団員にも注意するように言っておく!アオ、エリアス新人何だ無理はするなよ!」

「はい!」

「はい」

「イロー、ガーベラ新人をお願いする」

「言われなくても!」

「任せて〜昔みたいに先輩って言ってもいいのに〜」

「今は団長だからな!い、言う訳にはいかない!」

「も〜」


そんなこんなありながらも俺達は街の見回りへ戻った。


■■■■■


「謎の異形の生き物が来たから見てほしい?分かりましたわ、このマリン・ロワンドに任せて欲しいですわ、見せて下さいまし」

「これです」

「んーこれは、魔物ではありませんわね」

「え」

「わたくし全ての魔物について知っていますけども、これはパラサイトスライムに寄生された人間に似ていますわ」

「まさか」

「はい、身長も小さいですし、元は人間の子供かもしれないですわ」

「直ぐに団長に報告してきます」

「後貴方人間じゃないですわよね?」

「何でそんな事言うんですか」

「だって貴方、全く驚いても、悲しんでも居ないんですもの」

「あはは!バレちゃった?」

「逃がしませんわ!『タイムルール』」

「こわーい!シャドウスライムー逃げよ?」


ロワンドは高速で動いたが、魔族に逃げられてしまった。


「はぁ...もう少し加速していれば良かったですわ、シャドウスライム...かなり希少な魔物ですわ、家臣クラスかも知れませんわね...最近予知の夢も不発ですし、面倒な事になりそうですわ」


■■■■■


「ボブスくんのお母さん心配してるだろうな」

「アオ、一緒に助けよ」

「うんお姉ちゃん」


ボブスくんのお母さんは言っていた。


「あの子は私の夫の最後の愛の結晶何です...夫は戦争で死んでしまい、ボブスまで死んだら私はどうしたら...だからお願いします!ボブスを救ってください!」


何としても救わなければならない、それに助けられなかった場合、あの子にも母親にも顔向け出来ない。


「アオ、あそこ」

「え?ボブスくん?」

「やったよアオ!」

「お姉ちゃんやった!」


裏路地の付近にボブスくんが居たのだ!見間違えるはずがない。

さっきイロー先輩とガーベラ先輩に。


「もしハプニングやボブスくんを見つけた場合、上にウォーターボールをこの赤い粉を混ぜて打ち上げてくれないかい?」

「分かりました」


と言われたのだ、俺は赤い粉を取り出し裏路地付近でウォーターボールに混ぜ打ち上げる。


「あ!青い髪のお姉ちゃん!」

「アオって言うんだ!ボブスくん、お母さんが心配してたよ」

「よく覚えてない...でもお母さんに会いたい!」

「うん、合わせてあげるね!」


こうして俺達はボブスくんを見つけ出す事に成功したのだ。



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