第43話 進海 蒼はデュアル家にお世話になる

「後は本や噂通りさね、平民に生まれて冒険者になって魔獣を狩り功績を上げ貴族になり、今はのんびり隠居生活って感じたね」

「冒険者時代は二つ名が相魔のデュアルと呼ばれていたと聞きました!貴族になられた時も二つ名から付けられたとか!」

「セリアはよく知ってるね、その通りさ、質問には答えた、じゃこれからの話をする」

「はい、ありがとうございます」


凄い成り上がりだな、貴族になるまでに壮絶な人生がきっとあったのだろう。


「アオとセリアは2階の空き部屋を使いな、エリアスは隣の部屋にしな」

「分かりました!」

「はい」

「む」


同じ部屋じゃないのがエリアス先輩は気に食わないらしい...大人しくしてると良いのだが。


「今日は私しゃ疲れたからね、明日から魔法を教える、分かったね!」

「はい」

「風呂は1階置く、食事はメイドが呼びに来るから待っときな」


そう言って廊下へ行ってしまった、俺達は言われた通り2階の空き部屋へ行き荷物を整頓したのだ。


「エリアス先輩また後で」

「アオ、またね」


部屋へ入ると、2つのベッドに机と椅子に窓が付いたシンプルな部屋だった。


「私は伝説の人と会えて今日はとても嬉しかったです!」

「セリアさん凄い笑顔だったもんね」

「はい!アオ様のメイドで良かったですよ」

「しかしお昼食べ損ねてもう夕暮れだね」

「そうですね、まあもうすぐお食事でしょうしお風呂お入りになりますか?」

「そうだね」

「アオ、お風呂入る?」

「いつの間に...」

「びっくりしました!」


気配を消して、エリアス先輩が部屋に気づいたら入ってきて居たのだ怖すぎる。


「エリアス様も御一緒になられますか?」

「うん」


その後皆んなでお風呂に入ると思ったが、セリアさんは後で入るといい、エリアス先輩と俺で入る事になった、エリアス先輩へ気を使ってくれたのだろう。


■■■■■


お風呂はそこまで大きくは無いが、露天風呂もあり、空や森が見える形でとてもいい長めだった、あー私もいつかこんな感じの家に住めたらな...。

あれ?俺は何を考えて居たのだろうか?疲れてたのか記憶が飛んでいた。


「アオ?大丈夫?」

「あ、大丈夫ですよ」


その後は湯を堪能して上がった、肌がすべすべになる効果があるらしい。


「おー、アオの肌すべすべ」

「エリアス先輩のお肌すべすべでもちもちですよ」


男の俺が見たら尊くて死ぬレベルの光景だろう 、写真を撮りたい...。


■■■■■


部屋を戻るとセリアさんが布団の準備していた。


「アオ様、おかえりなさいませ!お風呂はいかがでしたか?」

「外が見える良いお風呂だったよ、お肌もすべすべになる」

「これは私も楽しみです!あまり遅くなると暗くなるでしょうし、私も入って来ますね?」

「セリアさんも行ってらっしゃい」


■■■■■


セリアさんもお風呂から戻って来たがそのタイミングでメイドさんが呼びに来たのだ。


「お迎えに上がりました」

「アオ様行きましょうか!」

「行こうか」

「おー」


エリアス先輩も気づいたようで部屋から出てきた見たいだ。


■■■■■


食べる場所へ案内された俺達はとりあえず空いてる席へ座る。


「今日は久しぶりに人が来たからね、私のお気入り料理さね」


メイドさんが運んで来たきたのはグラタンの様なもの?が出てきた、パッと見た感じはマカロニと白い粉がかかっている。


「マカロニチーズですね!懐かしい!」

「うち、たまに出てきた」

「小さい頃は貧乏でね、たまに出てくるこの料理が好きになったんだ」


どうやら定番家庭料理?らしいが全く知らない...でも美味しそうなので頂くとしよう。


「これですよこれ!美味しいです!」

「そうかい、うちで作ったチーズを使ってるんだよ」

「凄いですね!」


食べてみた感じ、マカロニとチーズを釜で焼いた感じだろうか?とても美味しい、白い粉は粉チーズのようだ。


「食べ終わったらアオ、ちょっと残ってくれるかい?」

「はい分かりました」


こうして俺は食事を楽しむはずが、食事後に予定を入れられてしまったのだった。

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