第40話 進海 蒼は成長する
今日は珍しく夢を見た自分の身長が伸びる夢だ、神に言われた通り男だった頃の性癖で身体が作られてるなら、身長は悲しい事に伸びないだろう...しかし寿命などはどうなんだろうか?。
「アオ様おはようございます!」
「セリアさんおはよう」
最近精神と肉体の乖離が激しい気がする、行動や仕草、反応までが自然と女の子に近ずいて来て居るのだ。
大きなきっかけがあれば俺もの精神も無事ではすまなさそうだ...。
「ではアオ様行ってらっしゃいませ!」
「セリアさん行ってくるね」
今日も朝ご飯を食べた後朝礼に参加し、エリアス先輩と合流した。
「アオ、ほっぺもちもち」
「ほっぺ触って楽しいんですか?」
「僕、楽しい」
「私にはよく分からないですけど...」
ほっぺ触って喜んでるエリアス先輩は年相応の女の子だな。
「訓練所ついた、ほっぺ触ってたかった」
「お風呂で触らせてあげますから」
「ありがとう」
「アオ魔法、うって」
「はい『ウォーターボール』」
大きさは変わらないがかなり早くなったのが目に見えて分かるようになってきた、俺的には頑張った分成長している実感が出てとても嬉しい。
鐘の音がする気づいたらお昼になっていた。
「アオ、お昼いこ」
「はい、エリアス先輩」
■■■■■
お昼を終えて格闘技の時間だ、身体を動かすのは未だに苦手で、エリアス先輩ほど上手く動かす事は出来ない、確かに運動出来る女の子をタイプはタイプに入れていなかったので、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれない。
「アオ、運動音痴?」
「かもしれません...」
「アオ、近接やらない、いいかも?」
「うーん」
なかなか上手く投げたり走ったり出来ない、エリアス先輩は感覚でやって居るので教わる側としては相性が悪いかもしれない。
「アオ、筋肉付かない、ぷにぷに」
「確かに...エリアス先輩はちゃんとありますね」
「ん、僕は鍛えてる」
筋肉量ももしかしたら固定かもしれない...運動は前より出来るようになっては居るが...もしかしたら見た目に変化が出ないのか?。
「アオ、僕的に、ぷにぷにの方がいい、触りやすい」
「そうですか」
「うん」
エリアス先輩はニコニコだが、こちらは辛いものがある。
ただ連日精神的に疲れる事が多かったので、こうやってのんびり訓練をしながら仲のいい人と話せるだけで気分が違うな。
「もう18時」
「ですね」
気づいたら夕方になっていた、同じような事をしていると体感の時間が速くなるな、不思議だ。
■■■■■
お風呂ではやけにエリアス先輩がくっついて来た、最近スキンシップが激しいが仲良くなれた証なのかもしれない。
「エリアス先輩何で最近、距離が近い感じ何ですか?」
「嫌だった?、謝る」
「気になっただけですよ」
「そう?、アオ、妹見たい、思ってる、僕ずっと、妹話せなかった、遊べなかった、だからアオ、仲良くしたい」
「それならいいですよ」
「ありがとう、アオ」
エリアス先輩の笑顔を見れるならこれも安い事だろう、女の子の顔が曇っているのは良くないと俺は思ったのだ。
この後は普通にご飯を食べて部屋へ帰ったのだ。
「アオ様お疲れ様です!」
「セリアさんもお疲れ様」
「何やら考え事ですか?」
「違うよ、ただエリアス先輩の事は悲しませないようにしたいなって」
「なるほど、訳あり何でしょうけど普通に接していればいいと思いますよ!」
「確かにそうだね、ありがとうセリアさん」
こうして俺は1日を終えたのだった。
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