第29話 進海 蒼は王子と会う

迎えた当日俺はドレスを来てソワソワしていた。


「アオ様普通にしていれば大丈夫ですよ!」

「何故か緊張する...」


王様と最初あってもあまり緊張しなかったのに何故だろうか...、男だった頃もそうだ、もっと落ち着いてたはずだったのに。


「不安感があるのかも知れませんね」

「不安感?」

「えぇ、昨日王子様がつまり男性の方がいきなり来て、その事で恐怖心を感じてしまったならありえますよ、最近女の子しか見てなかった訳ですし、しかも混乱する現場を見せられた訳ですから」

「なるほど」


ソワソワするのは、そういうよく分からない気持ちが原因なのだろうか?。

身体が女の子になってから色々おかしい気がする。


「そろそろ時間ですね」

「もう時間か」

「アオ様、行きましょうか」


久しぶりに王様の居る所へ向かう、ホムラは元気にしてるだろうか?してるだろうな...容易に想像がつく。

そう思っていると、ホムラが見えた。


「アオっち!久しぶり!元気してた?」

「まあ元気だったよ」


向こうにはひつじの人が付いているようだ、相変わらず元気である。


「アオっちのドレス姿可愛いね!」

「ありがとう...」

「恥ずかしがる事無いじゃん!」


セリアは笑いを堪えながら見てる、笑うな!笑うんじゃない!向こうのひつじの人笑ってる...。


「楽しいお話もいいですが時間です」

「分かったよ」

「はい」


セリアさんに案内されて進む、目の前の扉が開いた護衛の人が開けたようだ。


「勇者様方がいらっしゃいました」

「よく来てくれた!勇者様方、我が息子の為にすまぬな」

「いえいえ」

「好きな時に呼んでくれ!王様!」


王様に護衛の人、メェーニャに、王子が来ているようだ、前から気になっていたが王妃が居ない何故だろうか?そしてホムラは相変わらずである。


「うむ、では息子を紹介したい、こい」

「はいはい、俺の名前はへラクス・ラスアルゲ、この国の第一王子だ、よろしく頼むぜ勇者様」

「馬鹿息子が勇者様方に会いたがって居てな、仲良くしてやってくれないか?」

「よろしく!」

「はい」

「そのこの青髪の女何て言うんだ?」

「勇者様に無礼だぞ?ふざけておるのか?」


王様が少し怒った時、部屋にはものすごい重圧がかかった、息が苦しい...ホムラは俺よりは大丈夫そうだ...。


「分かった、父上分かりました!青髪の勇者様名前を教えてくださいませんか?」

「勇者様方すまぬな」


重圧はやみ息がしやすくなった、ラスアルゲは馬鹿何だろな間違いない、これが俺の2回見た印象だ。


「アオといいます、ラスアルゲさん」

「後で一緒にお茶しませんか?アオ様」

「は、はい」


いきなりお茶に誘われて何も考えず「はい」と言ってしまった...どうなる事やら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る