第25話 進海 蒼はアクア家について知る
「ただいま」
「おかえりなさいませ!エリアスお嬢様」
「アオ、行こ」
「は、はい」
門番の人が挨拶して来たがこの時点で俺は驚いて居たが、中庭もかなり大きい、噴水や植物の彫刻と言えそうな、庭師によって切られた植物もあり既にかなり驚いている。
「エリアスお嬢様おかえりなさいませ!」
メイドや執事が多人でエリアス先輩をお迎え?そう言えば爵位を聞いて居なかったが、まさかお偉いさんなのでは?
「アオ、ようこそアクア家へ」
俺は空いた口が塞がらなかった、まさかアクアがこんなに爵位が高いそうだとは、最初の印象で誰が予想出来たのだろうか...。
俺はその後、エリアス先輩に食事をとるからと食事をする場所まで案内された。
「エリアスおかえり」
「おかえりなさいエリアス」
「ただいまパパ、ママ」
予想は多少していたが、家族も一緒かテーブルマナーが試されるなと考えて居たところにエリアス先輩が。
「紹介する、後輩のアオ」
「ア、アオです、よ、よろしくお願いします」
「アオ、緊張してる、面白い」
「おお、エリアスの後輩か、よく来てくれた、私の名前はアクア・ヴァッサー、よろしく頼むよ」
「私の名前はアクア・サダルスウドです、可愛い女の子が来てくれて嬉しいですね」
エリアス先輩のお父さんにハグされながら挨拶されたのだが、こういう文化なのだろう、日本に居た頃は無かったので驚いた。
「2人とも座ってくれ、食事にしよう」
「僕が好きなパスタ」
「チキンパルミジャーノって名前があるのに覚えない何て、まったくエリアスは可愛いな」
何かこの家族は歪に見える、何故だろうか?気にしても仕方ないので、パスタを食べる事にした、美味い!確かに食堂ではチーズがかかって居なかったので、物足りなく感じて居たが全く別物である、オーブンで1度焼かれているのかチーズもいい感じである。
「エリアスとアオちゃんはどういう出会いだったんだい?」
「シャイニ副団長が、アオを僕につけた」
「ええ、同じ水魔法使いでしたので、エリアス先輩について勉強させて貰う事になりました」
「アオちゃんは青色の髪で水魔法なのか、縁起がいいな」
「ですね、貴方」
「そこまで言われると照れますね」
「いや、実際珍しいんだよ魔法にあった髪色をしているのは、妻は水魔法使いだが黒髪だからね」
エリアス先輩のお父さんとお母さんと楽しく話していると、何やら120cmくらいの小学生くらいの子が入って来たようだエリアス先輩によく似ているが。
「何で来てしまったの!」
「ごめんなさい...」
「全くメイドと執事は何をやってるのよ!」
「お姉さまに会いたくて...」
「廊下に居なさい!」
「ごめんなさい...」
「アオちゃんには迷惑かけてしまったね、気にせず食事を続けよう」
こうして俺は、この家族の歪さを認識したのだった。
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