第23話 進海 蒼はエリアスとお出かけする

今日は待ちに待った闇の日、そうエリアス先輩とお出かけの日である。

俺は土と光の2日間の間は特に問題無く、騎士団の訓練に励み、順調に成長しているので楽しいと感じるようになっていた。

もう約束の時間になるので行かなくては。


「行ってきますセリアさん」

「行ってらっしゃいませ!」


正門前に行くとエリアス先輩が見えた。


「おはようアオ」

「おはようございますエリアス先輩」

「じゃ行こ」

「はい」


こうして俺達は街へ向かったのだった。


■■■■■


休みなのに人通りはそこまで無いように感じる、もっと人が多いと思っていたのだが。


「僕、見たいお店ある、アオ行こ?」

「はいついて行きますよ」


1件目は洋服屋さんのようだ、綺麗でとても上品そうなお店だ、。


「アオ、どっちがいい?」


そう言って、エリアス先輩は白のワンピースと黒のニットを見せてきた。

男性なら分かるかもしれないがそう、どっちがいい?と女性から聞かれると上手い答えが浮かばずに悩む、典型的なパターンである。

俺はどっちと答えたらいいんだ!?、とりあえず白のワンピースが俺は好きなので、そう答える。


「白のワンピースですね」

「そう?着てみるね」


そう言って試着室へエリアス先輩は入って行った。


■■■■■


着替え終わったみたいだ。


「どう?」

「可愛いですよ!」

「お似合いですよ」


黒髪に良く似合っていた、スタイルはエリアス先輩は悪く無いので、とても綺麗で息を飲むほどだった、普段正装しか見てない分のギャプもいい。

店員さんも見に来たようだ。


「嬉しい、服買います、あとアオの選ぶね」

「え?」

「ありがとうございます」


ここに来て俺に話題がふられた、多分これは断れない流れだ...潔く着るしか無いだろう。


「これどう?」

「着てみます」

「似合うと思う」


そう言われて服を持たされて、試着室に入った。

俺は着替えて出ると。


「おーアオ似合ってる」

「肩が出た白いトップスと、白と水色のチェックのスカート凄いお似合いですよ!」

「そ、そう?」


褒められると照れるけど嬉しい、女の子が頑張ってオシャレをする気持ちがは少し分かった気がする、オシャレして褒められると自己肯定感があがる。


「アオ、服買ってあげる」

「え、大丈夫何ですか?」

「アオ、気にしない、大丈夫」

「ありがとうございます」

「お買い上げありがとうございます!」


そう言ってお互いに服の見せ合いをしながら、気づいたらだいたい2時間程たっていた。


「アオ、服は1着だけ?大丈夫?」

「買って貰えるのはありがたいですけど、流石に...」

「分かった、服は送っておく」

「ありがとうございます」


ここの服屋さん1着10万へラクスもする、奢って貰ったがスカートと合わせて20万へラクスもするのだ、一般人は月の給料が15万へラクスくらいだとセリアから聞いていたので、内心ビクビクしていた。

そうしてお店を出るとエリアス先輩が次行く場所を言ってきた。


「次は魔道具店行こ」

「分かりました」


そう言って俺達は魔道具店へ向かったのだった。

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