2014年
あの激しい戦いから3年の月日が流れていた。
3年前の戦いは彗星戦争と呼称されることとなった。
かつて戦いが起きた場所の周りは整地され一つの石碑がポツンと建っている。
その石碑の前に1人の女性が立ち呟いていた。
「あれから3年経ったよ…。私、今年ハバキリのメンバーとして、1人の装甲騎手として戦う事に決めたよ…」
彗星が砕かれた日、拘束していたはずのリコンは何者かに連れ去られ消息が知れず。各所では魔物の魔獣化、最近では謎の勢力と思われる部隊や艦の出現。
未だ混乱は続いていた。
日本皇国内、彗星戦争の最後の戦いになった場所には今は一つの石碑が設置されている。
その石碑には先の戦いで命をかけて戦い、散った者達の名前が刻まれていた。
名護 徹
須藤 尊
逢魔 昴
レビック・ドナルド
信条 錬
日本皇国を救い、世界を救った英雄達の名をここに刻む。
2012年 3月
その石碑に刻まれた名前を見つめていた女性は、1人の名前をなぞるとそっと呟く。
「世間では貴方は亡くなったと思ってるけど…。私だけじゃない、ハバキリの皆さんも貴方の家族や友人もきっと何処かで生きてると思ってます。私は待ってますから…貴方が戻って来るのを…。貴方が帰る場所を守りながら…」
そんな女性の背後から見覚えのある人物が近づき、その女性へ話しかける。
「もうそろそろで時間だ…」
「今行きます。ウルさん…」
ウル「……そうか。先に戻っている。ミーティングの時間には遅れるなよ?七海…いや…今は信条瀬那だったな」
瀬那「わかりました」
以前は長い黒髪を携えていた少女。今は短くショートヘアに変えその印象も変わっていた。
瀬那は石碑から目を外し自分の背後を見る。そこには自分が乗ってきた装甲がただ静かにこちらを見た。
To be continued…
錬金術を極めしもの〜Another age〜へ続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます