アナザーストーリーズ

真壁琳編

Another1 転生?

俺の名前は真壁 まかべ りん

今俺は病院のベッドの上で正に死ぬ寸前だ…。

とある通り魔事件に巻き込まれる形で重傷で運ばれた。

幼馴染のあの強制的な買い物さえなければ…そう思っていたのもつかの間。

自分の意識はどんどん遠くなっていく感覚に陥る…


琳「あぁ…どこで間違えたかな…?」


呼吸器がつけられた口で声にならない声をあげ俺は意識を闇に手放した・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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ガバッ!


琳「し、死ぬうううううううう!」

「!?い、生きかえったあああああああ!!!」



ハッとその言葉に琳は周りを見渡す…。

声を上げたのは…見慣れた両親…だが見た感じは若いように見える。

そしてその両親の隣には…俺が死んだ現況を作り出した…と言っても過言ではない、幼馴染の藤川 ふじかわ あやの姿があった。

だが、その姿も幼い…。

それに…


琳「あれ?俺…いきて・・・る?」

綺「よかったああああああ!」


綺が抱き着いてくる。

両親も涙をながして喜んでいる。

目の前に白い布が落ちている…これは確か亡くなった時に人に被せるもの…?

ここはどうやら病院の一室らしいことは確認できた。


琳「俺は…死んだはず…」


はっきりと自分でも確認できた感覚があったが、目が覚めるとどうやら時が戻っている?感じであった。

だが、昔死にかけた記憶もない…不思議な感じがありながらもしばらく様子をみて退院となった。

魔法に関することなどを知らないと言っても医者も「おそらく、今回の事故のせいで記憶がなくなってしまったのでしょう」等と適当なことを言っており非常に滑稽に感じていた。


琳「なんだよ…魔法って…おとぎ話かよ!」


テレビをつけると魔法に関連する番組がやっており、検査を受けた時も魔力は~等医者みたいな人たちが言っていたのを聞いた。


「何故、魔力がなくなるのです!もう一度調べてみてください!あの子は弟より強力な魔力を持っていたのですよ!」


隣の病室から争うような声が聞こえる。

この世界の人たちはどうかしている…そんな事を考えながら入院の日々を送った。

退院してから暫くして自分が似ているようで違う世界にいるのだということを痛感することができた。

どういう訳か時間も巻き戻っており以前の自分より若くなっていた。

納得がいかなかったのは幼馴染の綺の態度だ。前の世界では俺を奴隷のように扱い、毛嫌いするような態度を昔からとっていた…だがこちらの世界ではベタベタくっついてくるだけでなく気持ちが悪い程凄く心配してくる

のだ。

魔法なんて扱ったこともなかったため、元々少ない魔力?だった事もあり俺は鍛錬というとこもあまりせず中学へと上がっていた。

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