第159話 発射までのカウントダウン
前回の戦闘を生かし、徐々にリコンを追い詰める錬。
魔装砲の発射の時間までもう10分を切っていた。
錬「飛燕…いや、スカイ!アレを使う!」
スカイ:オーバードライブですね?前回、偶発的に二基の炉と反集積装置が作用した結果発動した感じでしたが、今回は身体の負担を無くすため時間制限を設けて発動します。
錬「わかった!さっさと奴を片付けるぞ!」
スカイ:了解。
装甲の炉が限界以上の出力を発揮する。
途端にスカイが警告を発する。
スカイ:マスター。私の今の簡易的な端末では機体の完全な制御は難しいようです。マスターの負担が今まで以上になります。
錬「構わない!短時間で決着をつけるつもりだからな!」
そして、リコンの装甲を圧倒しさらに追い詰める。
リコン「ぐぅ…くそぉ!くそぉ!何故!何故勝てないぃぃぃー!」
錬「流石のお前も今回の期間では修理するだけで精一杯だったようだな!」
装甲の手足をバラバラにし、動けなくする。
そして、動力部と思われる部分へ刀を突き入れその機能を停止させる。
リコン「クソ!クソ!なんでだぁ!」
動かなくなった自分の装甲の中で未だ操縦桿を握り動かしているリコン。
コックピットを引き剥がされ、外に放り出される。
錬もそれを確認すると、飛燕コックピットを開け、リコンに向けて何かを投げる。
リコン「な、何だこれは!?」
錬がリコンに向けて投げつけたものは、リコンを四角の結界のような物で包み込んだ。
錬「悪いな、お前にはまだ聞かなければいけない事がある…このまま拘束させてもうぞ!」
リコン「ふん!こんな物、僕の力を使えば……な、何で錬金魔法が発動しない!」
錬「お前の魔法を使うパターンは把握しておいた。その中はお前の魔力の流れを阻害し魔法の発動の邪魔をする。おそらくそんなに長く拘束は出来ないとは思うが、彗星の破壊の邪魔はしないよう、そこで大人しくしていろ!」
錬は再び飛燕に乗り込む。
すると、通信が入り叫びに近いような瑠衣の声が聞こえた。
瑠衣「大変です!魔物と魔獣の群れが各地で確認されて魔装砲にも被害が…キャァ!」
錬「瑠衣様!」
錬はニエドの方を見ると、海の上で飛んでいたニエドに海中から何か長い針のようなものが出てきておりニエドの動力部近くに突き刺さっているのが見えた。
ニエドは不調を起こしたのか、高度をどんどん下げ陸上へ不時着するようであった。
錬「あれは!」
スカイ:すみません。機関部の制御をしていて魔物と魔獣の接近を感知できませんでした。
錬「くっ、瑠衣様が言っていたのはこれか!ニエドの救援に!このままじゃ乗っている皆んなが!」
スール『ニエドの救援は蒼穹が行います!』
琳『こっちも片付いたから直ぐそっちに向かってニエドの救援に当たる!綺も一緒にな!お前は上陸した魔物と魔獣を!』
琳の言葉に従い、錬は魔物と魔獣の群れを倒していくのだった。
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