第158話 決戦の火蓋
いよいよ彗星が目視できるまで接近し、作戦開始までいよいよ数時間となった。
各地の魔装砲の守備隊は今まで以上の警戒をする。
同じ頃日本皇国でも魔装砲モドキの近くに陣取るハバキリの部隊。
錬「来たか…リコン!2人は周りの魔導装甲を!ニエドと蒼穹は桜流と桜花の援護を!リコンは俺がやる!」
琳「抜かるなよ?」
綺「他の所にも敵が現れたみたい。日本皇国の打った後の魔装砲の所にも…あちらは国内の部隊が対応してるみたいだけど状況によっては私はそっちの救援に行くわ!」
錬「頼む!」
散会し、各自敵の対応に当たる。
リコン「まさか、こんな秘密兵器を短期間で完成させるなんて…僕の見通しが甘かったよ。だけど、僕がそのオモチャを壊して全てに絶望させてやるよ!」
錬「させると思うか?お前を倒して全て終わらせる!」
再び激突する2体。
激しい攻め合いが開始されていた。
瑠衣「各国の状況は?」
「今のところ魔装砲の被害の報告はありません。敵の数も多くなく、そのうち全て殲滅可能との事です」
ソアラ『ハバキリの部隊員が守る魔装砲だけでなく、ハバキリの部隊がいない国でも敵を退けているそうです。ですのでこのまま行けば確実に彗星を砕ける魔装砲の数は確保できそうですね』
瑠衣「………そうですね」
ソアラ『…何かありましたか?』
瑠衣「いえ…。私の杞憂であればいいと思いましてね…。とりあえず今は目の前の敵を倒す事に集中しましょう」
ニエドと蒼穹は敵の魔導装甲へ攻撃を加えていく。
各戦場もほぼ敵勢力を鎮圧し後は発射の合図を待つだけだった。
そんな各地の戦場だったが、錬がリコンの装甲を倒した後。
1つ…また1つと状況が変わってきてた。
「な、何が起こって…」
「た、大変です!魔物と魔獣の群れがこちらに!」
「このままでは魔装砲に向かい、破壊される恐れが!」
「発射までもう直ぐだ、何とか持たせるんだ!」
魔物と魔獣の群れ…の襲来。
それがこの計画を狂わせる事態に発展するなど誰一人として予測できていなかった。
スコシ…アト…スコシデ…
決戦の火蓋が落とされた戦場とは別の狭間の空間、何もない常闇…そこで呟く何かが存在した。
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