第120話 魔族vs魔族

ウル「クッ!中々攻撃が決まらない!」

エリゼ「流石、7魔将っていうのことかしらね…でも!」



魔法を放ち、応戦している2人であったが全くものとしていないレビアとアスモス。

焦っていない様子の2人を見てウルもエリゼもまだ何かあるという事を感じていた。



エリゼ「若…」

ウル「あぁ、お前も同じ考えか…」



あんまりのんびりも戦っていられないと判断した2人は魔力を高める。



レビア「なるほど…。目に見える程のオーラ…魔力解放か…」

アスモス「……(若、私が居ぬ間に実力をつけられたのですね…)」

瀬那「……」

レビア「だが、無意味だな!やれ!七海瀬那!貴様の力を見せてやるといい!」



レビアの声掛けで瀬那はコクリと頷くと辺りに響くように歌い始めた。



ウル「歌!クッ…力が抜ける!?」

エリゼ「魔法も使えない!どういうこと!?」



焦る2人を見てレビアは高らかに笑う。



レビア「ハーッハッハッ!これが魔が歌の使い方よ!この娘の心を操り認識を変える事で対象者を選別できる!お前達がこの娘の力を育ててくれて助かったよ!お陰でここを占拠するのもスムーズにできた!」

エリゼ「やめなさい!瀬那!私達がわからないの!?」

アスモス「諦めなさい、貴方達に勝ち目はない…大人しく従うか、無様に逃げ帰るかどちらかよ」

レビア「いや、どちらにしろ障害になる…ここで殺す!」

アスモス「レビア!話が違うぞ!最悪若だけでも!」

レビア「俺を裏切ったお前の娘も、そこの若造も…私にとっては邪魔でしかないのだ!今殺せるうちに始末する!」



そして、レビアは2人に肉薄し攻撃を仕掛ける。

満足に動くことが出来ない2人はその攻撃を受けてしまう。



ウル「グッ!」

エリゼ「うっ!」

レビア「フハハハ!一方的だな!あの女は信条錬のために用意していたつもりだったが、こんな形で役に立つとはな!利用価値もある、私の計画成就の為今後も利用させてもらうとするか…」

ウル「貴様!」

エリゼ「若様!キャッ!」



同時にレビアの魔法を受け吹っ飛ぶ。同じところに倒れたことを確認したレビアは巨大な漆黒の球体を自分の上部に形成する。



レビア「ほう…。なるほど、これほど力を増すことも出来るとは…。丁度いい実験だ、どれほどの威力かその身体で確かめるといい!漆黒の暗球ダークネスボール!」

ウル「クソッ!防げない!」

エリゼ「若様!」



エリゼがウルを庇うように前に出る。

そして、攻撃が2人を直撃する。

確実に仕留めたと確信したレビアは高らかに笑っていた。






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