第114話 起こる事件
世界装甲戦から1カ月…。
回復した皆は日常を取り戻し、一度各々の国へ帰っていった。
ニエドのメンバーたちは意識の戻らない錬をエルフの里に置き一度日本皇国へ戻ることになった。
戦いに勝ったことで歓迎されるメンバーたち。だが、どのメンバーもこの場にいない1人を思って喜ぶ事は出来ない。
祝勝会を総理達が開くも、やはり素直に喜べることはできなかった。
そんな事があった数日後、瑠衣の元へ綺から連絡が入る。
錬達が通っている高校に入る事ができないと…。詳しく言えば、高校の敷地内に入る事が不可能になっていると言った方がいいという話しだった。
そして、時を同じくしてもう1つ事件が起こる。
NANASEの失踪…そう、七海瀬那の失踪事件である。
祝勝会を終えた彼女達、その後に何者かに襲撃を受けたと詩織より連絡を受けた。
現場に駆けつけた時にはもう彼女は拐われた後でその場には傷ついた詩織と遙のみが残されていたそうだ。
一度、ニエドに戻った綺は高校に出来た破れない結界の件を報告する。
一同は今回の2つの事件は無関係でないようなそんな感じがしていたのだ。
先の戦い…世界魔法装甲戦の出来事もあったからだ。
ウルも詩織もおそらく魔族の強硬派が起こしたのではないかと推測していた。
綺「やっぱり数日前から連絡つかなかったのはこの件があったからだったんですね…」
瑠衣「生命反応はあるようですが、この艦を近くにしても誰も校内から出てこない事を考えると、何かあるのは確実ですね」
学校の近くに待機していたのだが、校内では未だ動きは見られなかった。
ウル「ここにいる生徒達に何かあれば大変だ、俺が偵察に行く。この騒動が魔族が起こしたのであれば…おそらく俺であれば結界の中に入れるはずだ」
エリゼ「でしたら私も同行します!」
ウル「だが、お前は傷はまだ完全に癒えていない無理をすれば大変な事になりかねん」
エリゼ「しかし、若を1人で行かせるのも…それに、守ると約束した瀬那が拐われてしまった…魔族が起こしたことであれば手掛かりもあるかもしれません!」
強く見つめる瞳を見てそれが本気だとウルは悟ると、瑠衣に潜入の許可を求める。
すると、それに便乗するように1人それに立候補した。
綺「だったら私も行かせて!校内の案内なら出来ると思うから!それに、結界の薄い部分も把握したから2人がそこで中和してくれれば無理に破壊することなくバレずに中に入れると思うから!」
瑠衣「分かりました。前回の騒動でどさくさにに紛れ、日本皇国へ侵入した装甲の報告もあります。皆さん十分注意して下さい」
そして、3人は一旦学校から離れた所で降りると結界の薄い部分がある所へ向かったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます