第113話 戦いの終わり
ウル「瀬那!瀬那!大丈夫か!?」
瀬那「ハッ!だ、大丈夫です!錬さんも!」
ウルの呼びかけに反応する瀬那。
先ほどの空間から戻ってきたことは瀬那自身も理解できた。
ウル「何!?錬が?でも…」
「き…るか?」
ウル「錬か!?」
錬「あぁ…急いで頼みたい…ことがある…」
錬はウルにマグネスの近くに落ちている龍ノ顎を持ってくるように頼む。
錬「すまん…」
ウル「支えるだけでいいのか?」
錬「あぁ、機体の出力を全てこの銃に集めて空中に放てば…大丈夫なはずだ…」
そしてこの時、空中に放たれた極太の閃光は遠く離れた日本皇国にいても見れたという程だったという。
撃ってからすぐ、錬は力尽きすぐに治療が施される。
検査の結果はもう少し搬送が遅ければ命が危ない状態だったという。
それから、数日後…
世界装甲戦は終わりを告げ、各国の裏で動いていたのはマーモだったことがわかった。
様々な誤解も解ける中、開催国のオーストラリアは決勝での対応もあり、各国より非難をもらう。
しかし、それを瑠衣が仲裁し各国は協力体制を作ることを誓い、第1回世界装甲戦は日本皇国の優勝ということで幕を閉じる。
重傷者達を乗せたニエドは医療体制が整っているエルフの里へ急行した。
一か月して、重傷者たちはおおよそ回復したのだが依然として信条錬は目を覚ますことはなかった。
オーストラリア大陸
??「やはり邪魔だな。あの信条錬とやらは…」
世界装甲戦の戦いの会場となっていた場所に佇む茶色のローブを纏った小さな人物がいた。
??「僕の作品をあんな風に攻略するなんて思ってもみなかったよ。おかげで計画は先延ばしになりそうだ…。だが、まだ修正できる…僕の真の目的の為にもまだまだ踊ってもらうよ?魔族の皆さん…」
そう言うと謎の人物は突然背後に現れた魔法装甲に乗り込むとどこかへ去っていった。
侵食していくような闇…それは徐々に世界へ広がっていっていた。
そして、その闇はジワジワと日本皇国にも侵食を始めていた。
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