第99話 決勝戦?の裏で
??「クックック!さぁ、暴れろ!そして、我らの計画を阻む愚か者を始末しろ!」
各会場をモニターしている場所で1人の魔族が歓声をあげていた。
その後ろには、2人の女性が捕まっている様子だった。
??「お前たちを捕まえて脅すだけで、邪魔者を排除することができるようになるとはな?」
リーナ「くっ!卑怯者め!」
「きっと皆が見つけてくれる!」
??「ハーッハッハッハッハ!ここは強固な結界内、誰も見つけられなければ探知もできない!だから君たちのお仲間は来てないし俺の命令のままに動かなければ君たちの命がないからね?」
2人「っ!」
マーモ「さてこの7魔将のマーモのショー特等席で楽しみに見ていなさい!」
モニターに映る逃げ惑う人々と望まぬ戦いをしている自分たちの大切な人たち。それを見て捕まっている2人は涙を流して見ているしかなかった。
瑠衣「どうですか?状況は?」
ロアナ「今、詩織さんも会場内を色々見ているそうですがこれといったことは…。しかし、先ほど撃破した魔導装甲内から助けたアメリカ代表の1人から気になる話が…」
瑠衣「歌姫が行方不明という情報ですか…」
ロアナ「それに錬さんより相手が何か枷があるかのような話をしていたということから、推測ですがどちらの相手国も人質をとられている可能性があります」
詩織『その可能性は高いと思います…。この絵を描いたのが魔族だとしたら邪魔者である我らを消すことのできるいい機会だとして今回の騒動を起こしたのも納得できます』
瑠衣「詩織さん…何か心当たりがあるのですか?」
詩織『えぇ…この二兎を得るようなやり方…7魔将の1人に心当たりがあります。おそらくどこか近くでこの様子を楽しんでいると思いますが…』
瑠衣「わかりました。こちらでも怪しい場所がないか探してみます。詩織さんも無理しないようお願いします」
詩織『わかりました。こちらも何か掴みましたらまた連絡します』
そして、通信を一度切る。
瀬那「錬さん達大丈夫だよね…?」
遥「多分…大丈夫だと思うけど…」
瀬那「私達にもできる事あるかな…?」
遥「ちょっと!何かするつもりなの!?」
瀬那「皆が頑張ってるのに…私だけ何もしないなんて…」
遥「あっ!ちょっと!瀬那!」
瀬那は何かを決意した表情を見せるとブリッジを走って出て行った。
それを追うように遥も出て行く。
混乱した状況を打破するため奔走していた他のメンバーは彼女たちが出て行ったことに気が付いていなかった。
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