第97話 望む決意
団体戦も無事勝ち進んだ3国同盟。
残るは同時に行われる決勝のみとなった。
個人戦の相手はオーストラリア代表。
団体戦はアメリカ連邦のアメリカ代表達という事になった。
錬「何とかここまでやって来れたけど…」
ウル「決勝は多分相手側がこちらの対策をしてくるのは見えているな」
団体戦でもアフリカ代表が1回戦目の琳の武装を見て正面からの突破をやめて来た事も踏まえウルは推測する。
詩織「しかも団体戦の相手、アメリカ代表の士気はかなり上がってるみたいだからね…」
遙「一緒にオープニングステージを歌ったアメリカで人気の歌姫、リーナ・アレクシアが応援に駆けつけてるみたいだし…」
瀬那「彼女、私達とあんまり変わらない年齢なのにすごい力強い歌だったな…」
遙「それに、リーナの彼氏さんどうやら魔法装甲の乗り手らしいよ?」
詩織「そうね。アメリカの団体戦を率いるリーダー。マキシム・ラウザ。愛称はマックス。優れた統率力で今回の1回戦、2回戦苦戦せずに突破してるわ」
瑠衣「一筋縄ではいきませんね、団体戦は…」
少しの沈黙ののち、梁も個人戦の相手に関しての情報を話し始めた。
梁「個人戦の相手、オーストラリア代表の魔法装甲も注意だナ」
ラウ「決勝までの勝負をみてるとほぼ相手を一撃で仕留めているか…」
ロアナ「そうですね。驚くべきは魔法装甲の出力と息の合った攻撃ですね」
レビック「四本腕の連携…あれは互いの弱点を補うためなんだろうが、各腕に装備している槍…。あれは中々の武器だ。ミサイルや魔法攻撃は肩から生えている腕に装備している槍を回転させることで見事に防いでいる」
錬「技量も中々あるから厳しい戦いになるな…」
瀬那「でも、私は錬さんが勝つって信じてます!」
ラウ「おっ、言うねぇ!」
綺「ふぅ~ん…」
琳「何頷いてるんだよお前…」
綺「本気なんだなって思ってだよ!」
琳「何が?」
綺「琳には関係ないからいいの!」
そういって綺は琳の足を踏む。
琳「いてぇ!何すんだよ!」
綺「琳が野暮なこと聞くからだよ!」
詩織「クスクス。大変ねあなた達も…」
そんな琳と綺のやり取りを見て皆は笑い合っていた。
錬「まぁ、あんまり気負い過ぎず行こうか!」
ウル「そうだな…落ち着いて柔軟に対応…それで十分だな」
クルール「ふぅ…実質作戦なしじゃないか…」
ラナ「いつも通りか…」
琳「なんとかなるだろ?」
綺「琳は油断しないようにね?」
団体戦2回戦が終了してから2日後、両決勝戦が別々の試合会場で行われることになった。
??「さぁ、楽しいショーの開幕だ…!」
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