第13話 ある依頼
彩芽の一件から1週間後、各々の予定を片づけた皆は錬と一緒に東京へ向かった。
そして、3賢者に呼ばれた錬一行は東京にある魔法省の会議室に赴いていた。
錬「失礼します…」
会議室に入ると、そこには3賢者の1人、須藤尊が座っていた。
尊「やあ!久しぶりだね」
錬「あれ?尊さんだけですか?」
尊「今はね。2人はちょっとあるお方をお連れしている最中でね。その方が到着するまで少し話をしようか」
7人はそれぞれ談笑していると、会議室の扉をノックする音が響く。
昴「入るぞ?」
会議室に入ってきたのは徹と昴と共にもう1人少女が入ってきた。おそらく妹と同じくらいの年齢だなと錬は思っていた。
そして、その少女の正体に錬以外は誰か気づいたためお辞儀をする。
??「フフッ。噂通りですね。そちらの方が信条錬さんですね?」
錬「え?はい…、そうですが…」
渉「ちょっと!兄さん!そのお方は!」
??「いいのですよ。私は
錬「えっと…その瑠衣さんが俺にどんな頼みを?」
瑠衣の頼みとは表向きはダンジョン攻略したのは3賢者となっているが、本当にダンジョンを攻略したのは錬だということを聞き、その実力を見たいため国内にあるもう1つのダンジョンを攻略してほしいとのこと。
錬だけはわかっていなかったが、瑠衣は現天皇の孫娘であることを3賢者は伝える。
まさかの天皇の孫の登場に錬自身も驚いていたが、依頼を快諾する。
瑠衣「あと、1つ錬さんに条件があります。ダンジョンの攻略ですが…あなたともう1人の2人で攻略いただけますでしょうか」
徹「瑠衣様それは!」
錬「構いませんよ」
渉「兄さん。でも…」
錬「条件は全て飲ませてもらいますが、その代わり自分からも1つお願いが御座います」
…………
……
…
錬が瑠衣に出した条件に一同はどよめく。
瑠衣は暫く考えたのち言葉を発する。
瑠衣「確かにその条件は私達、天皇家に関わる人達かこの国の総理大臣クラスの人しか飲む事は出来ませんね…。分かりました、私がお祖父様に直接お願いしてみます。少し時間がかかりますので、2、3日ほどお時間を頂きます。その間皆様は私が手配します宿でお休み下さい」
そういって瑠衣は会議室を後にする。徹と昴は彼女を送り届けるために再びついていく。彼女が去ったのち、会議室は静まり返っていた。
尊「全く…君は恐れ知らずというかなんというか…」
渉「俺は気絶するかと…」
紗菜「それはそうと、条件飲んじゃって良かったの?」
琳「それにダンジョン攻略するもう1人ってこの中にいるのか?」
錬「それは追々話すよ…とりあえず取ってくれると言ってた宿にいこう」
尊に別れを告げると、錬一行は瑠衣の取った宿へ向かった。
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