一章 中学生編

第11話 5年後…

あの呪いの戦いから5年の月日が流れた。

錬は現在15歳になり地元の中学に紗菜や渉ともに通っていた。ルナは相変わらず学校に通えない為、養父となった誠の手伝いをしながら鍛錬を続けている。

この5年間で様々な出来事があった。

養父の誠の結婚や3賢者の結婚だったり…。

3賢者の結婚式にお呼ばれしたりなどしたため事実を知ったクラスメイトからも出会った経緯など色々と聞かれ秘密のことはぼかしつつ話たりなど色々と大変な思いもした。

1つ気になっていることもあった。

それは所謂、2000年問題ってやつだ。

何処かの預言者が恐怖の大王だかがやってくるとのもの…。実際には何もなかった。

いや、とある場所で2000年過ぎに新しい島が発見されたこと…それが関係しているのではないかと自分は思っている。

あと、中学に入学してからは親友と呼べる存在もでき、色々と遊び歩いたりもしたが時折友人を連れダンジョン内での鍛錬は変わらず続けていた。

来年は県内にある大きな高校へと進学することになるのだが、高校に入学する際に能力テストがあり放課後の教室でどうするのか話していた。



??「で、錬…お前さんどうするんだよ?」



そう錬に尋ねてきたのは中学に入学してからできた親友の真壁琳まかべ りん。不思議と親近感を感じたのには色々と理由があった。

1年の時に色々あり仲良くなって現在に至る。この話は別の機会に。


錬「そうだな…別に俺は最低クラスでも問題ないっちゃ問題ないんだよ」

琳「そうは言っても他の連中は納得しないんじゃないか?俺もだけどな…」



他の連中というのは紗菜や渉、そして琳の幼馴染の藤川綺ふじかわ あやだ。

2人とも俺の事情を知っており、秘密にしてくれている。



錬「俺は別に魔皇を目指そうってわけじゃないからな…」

琳「そうは言ってもな。お前が目指そうとしている装甲騎手アーマードライダーってのは魔皇を出ないとなかなかなれるものじゃないぞ?」



そう、俺は中学に入学してから目指したいと思うものができた。

それは魔法装甲マジックアーマーを乗りこなすだ。

魔法装甲はドワーフ族がもたらした技術で作られたロボットのようなものだ。

国家間でも数を限られて作られているが乗り手を選ぶそうで日本皇国でも10体あるが10体全部に乗り手はいないとのこと。

他国も同じようで量産されないのもそのせいもある。



錬「確かにな…でも、ちょっと伝手もあるから試してみる価値はありそうなんだけどな…」

琳「伝手って…まさか…」

綺「なになに?何話してるの2人とも?」



教室に入ってきたのは琳の幼馴染の綺。職員室に呼ばれ今、戻ってきたようだ。


琳「あぁ、錬の将来の話してたんだよ」

綺「そっか…来年だもんね~」

琳「こいつってば相変わらず考え変えないもんだからな…」



そんな感じで3人で教室ですったもんだしていると先生に見つかり強制的に帰路につかされる。

これに紗菜や渉も絡みいつしか5人は中学ではいつも同じメンバーで過ごしていた。

中学最後の学期…この1年は錬の…いや、錬に関わる人たちの想像できないような出来事が起こることをまだこの時は誰も思っていなかった。

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