第31話 断固拒否
起きたら、朝でした。
場所は、保険医の家。
「やってしまった!」
私はうなだれるしかない。
なんて深くだろう。
ノワール様に誤解されたらどうしてくれるのだ。
肩を震わせていたら、保険医がやってきた。
「おはようエルンさん」
「オハヨウゴザイマス」
元凶はひょうひょうとした態度を崩さないまま。
なんて、小憎たらしい!
内心で歯ぎしりしていると彼が、外出用の服を着ている事に気が付いた。
「一泊したなら、これからも同じでしょ? 家がなおるまでよろしくね」
そういって、彼は文句を待つ事なく出勤してしまった。
私はわなわなしながら爆発した。
「いいわけないですわよ! 絶対にごめんですわ!」
誤解なんですノワール様。
私は一途なままですから!
弱みを握るどころか、逆に握られそうな有様だ。
なんて体たらく!
しかし憤ってばかりはいられない。
これからどうしよう。
家は壊れたままなんだし。
乙女ゲームに転生した悪役令嬢は、裏切り者の貴方に一途です 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます