第18話 新たな面、発見
一部屋の中に無理やりつめこまれた品物を分類しながら、各部屋へ運び込んでいく。
本とかクッションとかならまだしも、食器とかタオルまで詰め込むのはどうなのだろう。
私が手つだわなかったら、本当にこの人当分の生活で困っていたのでは。
彼は、私がこの家にこないかも、とか思わなかったのだろうか。
そんな中、廊下にうずたかく積まれた山の中で、それを発見してしまった。
「……」
男ものの下着まであった。
「グランデさん」
「ん? 何かな?」
「どうしてこんなものまであるんですか。仮にも女性に手伝わせている状況で」
保険医は、私の指さした方を見つめて「あー」と思い出すような声。
今の今まで、それの存在を忘れていたらしい。
「とにかく面白くしようと夢中だったからつい。ひょっとして恥ずかしがっているのかな」
「あきれ返ってはいますね」
またしても新発見だ。
一つの事に夢中になると、他の事に気が回らなくなるタイプらしい。
そういう新たな面、発見!
的なイベントは、意中の男性であるノワール様としたかったのだが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます