336話 すべての原点
第338章
「では次の問題に進化だ。第5問だ。初期パイロット養成校の正式名称は」
「このEOPAN・FRの試験に合格出来たら、私たちが入って飛行機の訓練を受けることになる養成校だね、アラン」
「一番最初のプロペラ機の操縦の仕方を習うところですね、ドロンさん」
「そうだな。今まで僕たちが試験を受けてきた試験会場でもあったところだ」
「海軍士官学校の西側にあったね。そこには飛行場があって滑走路があってそのそばにあったね、アラン」
「建物の形が個性的でしたね。向かって右側が2階になっているけれど、左側に行くにしたがって下側にどんどん傾斜していきこの建物の一番左側は1階になっているという形をした校舎でしたね、ドロンさん」
「そうだったな。この形はおそらく飛行機が滑走路から飛び立っていく姿をイメージしたものかもしれないな。つまりこの校舎の1階の左側から2階の右側に向かって飛行機が斜めに離陸していくイメージだ」
「おそらくそうだね。まさにそういうイメージそのものだね、アラン」
「それにしても面白いデザインを考えたものですね。校舎のデザインにも飛行機のイメージがあるわけですね、ドロンさん」
「そういうことの決定的なことはまさにこの校舎の正面玄関だったな」
「そうそう、実物のプロペラ機が置かれていたからね、アラン」
「あそらく昔、そこの養成校で訓練用として使用されていたプロペラ機だったのでしょうね、ドロンさん」
「たぶんそうであろう。今現在そこで使用されている訓練用のプロペラ機よりは一回り小さい飛行機だったみたいだな。君たち二人のようにジェット戦闘機のパイロットになりたい女子のためにも、僕のようにヘリコプターのパイロットになりたい者もすべて原点は同じだ。あの小さいプロペラ機だ。すべてあのプロペラ機から始まるのだ」
「ところで問題の答えだけれど、第50S飛行中隊所属初期パイロット養成校でよかったんだね、アラン」
「そうだと思います。あたしもそう書きました、ドロンさん」 つづく
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