335話 進化
第337章
「では4番目の問題。ジェット戦闘機の海軍航空隊の数は、だったな」
「11F,12F,17Fの三つだよ。この問題はヘリコプター希望のあなたよりあたしの専門だからね。間違えないよ、アラン」
「そうです。ジャンヌだけではありません。あたしもです。あたしの専門分野でもあります、ドロンさん」
「君たち二人はジェット戦闘機が希望だったからな」
「早くあのジェット戦闘機を操縦してみたいね。音の速さより早く大きな空を自由に飛べるってやはり最高な気分だと思う、アラン」
「それにしてもこのような空を速く飛べる乗り物、昔の人には全く考えられなかったでしょうね、ドロンさん」
「そうだな、全くの夢物語だったであろうな」
「そのような夢物語が実現していく、というか実現させていく。人間っていろいろと考えるものだね、アラン」
「しかもこの地球にしかない資源だけを利用してですね、ドロンさん」
「本当に不思議なことだらけだ、人間の考えることって。もっとも人間って言ったけれど、僕たちみんなというより、ごく一部の限られた優秀な人だけのことだけれどね」
「そのごく一部の限られた優秀な人によっていろいろな不思議なものが開発されていくわけだね、アラン」
「いったいこういう人たちって、どうしていろいろは発想というのかひらめきというのか、こういう私たちのような普通の人たちにはない能力を持っているのでしょうかね、ドロンさん」
「突然変異かもしれないね。今までの古いタイプの人間の能力を超えた能力を生まれながらに持って生まれてきた新しいタイプの人間なのかもしれない」
「人類が進化したっていうことかもしれないね、アラン」
「いったい人類はどこまで進化していくのでしょうかね、ドロンさん」
「限りがないのかもしれない。永遠に進化していくだろうな」
「それはいいことだと思うけれど、しかしそうなると試験の問題も当然進化していくね。つまり難しくなっていくということ。そうだねアラン」
「それは困ります。私たちは今の時代に生まれてよかったですね、ドロンさん」 つづく
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