328話 栄養補給
第330章
「では最後の設問、艦船が火事になったらどうするかという問題だったな」
「そう、いよいよ最大で重要な問題って感じだね、アラン」
「本当に深刻な問題ですね、ドロンさん」
「最大で重要で深刻な問題だから、やはり真剣に取り組まなくてはいけない問題だ」
「そうそう、アラン」
「そうですね、ドロンさん」
「艦船が火事になるということ、このようなことが起きたらどうすればいいのか。艦長はその軍艦の最高責任者だ。最高責任者ということはその軍艦を最後まで守らなくてはいけない。もちろん守るのはその軍艦のすべてだ。軍艦のすべてというのはそこに乗務している隊員達すべてもだ。だから自分の乗っている軍艦から離れなくてはいけなくなってしまったら、まずは隊員達を先に軍艦から退避させる。そして一番最後に自分も軍艦から退避する。こういうことになるわけだ」
「最高責任者だから最後まで責任を持たなくてはいけないと言うことだね、アラン」
「責任が一番大きいということですね、ドロンさん」
「これで人格試験の問題がすべて終了した」
「これからまだまだたくさんの試験があったけれどね、アラン」
「これからですね、試験の本番を迎えるのは、ドロンさん」
「次の試験は確か航空知識試験だったな」
「それよりも、もうマカロンないよ、アラン」
「あ、ほんとだ、気が付きませんでした。話に夢中になっていたから、知らないうちにみんな食べてしまっっていたのですね、ドロンさん」
「どうするかね、もう少し何か注文するかね」
「何もなくただ話だけしていても楽しくはないからね。何か飲んだり食べたりしながらのほうが楽しいからね、アラン」
「何か飲みながらや食べながらだと話が何だけスムーズに流れていく感じがします、ドロンさん」
「話をすること、これは意外にもエネルギーが必要だからな。だから絶えず栄養を補っていかなくてはならないからだ」
「それでおしゃべりがスムーズに流れていくわけだね、アラン」
「そうでしたか、ドロンさん」 つづく
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