326話 緊張感を
第328章
「では次の設問。航海中、模擬演習をよくするかということだったな」
「そうだったね、アラン」
「そうでした、ドロンさん」
「航海中はとても長い、この長い間の時間をいかにうまく利用するかがとても大切だ」
「そうだね。しかしこの長い航海中、みんなやらなくてはいけないことはもちろんたくさんあるでしょうね、アラン」
「そうですよね、なにもやることがない人なんているわけありませんからね、ドロンさん」
「そうだとも。しかしいつも緊急事態に備えて準備をしておかなくてはならないだろう。緊急事態というものは文字どおりいつ起こるかわからないことだからな」
「そのための準備が必要になるわけだね、アラン」
「ではさっそく準備をしましょう、ドロンさん」
「そこでその準備をするために模擬演習が必要になるわけだな。この模擬演習を定期的に行っておけばいざというときに冷静に対応できる。この冷静に対応できるということ、これがとても大切だと思う。まず何といっても無駄な時間をなくすことができるからだ。迅速に対応する場合で一番大切なこと、それは不必要な時間をとらないことだ。その行動ととるために必要な動作だけで済ますようにすることだ。そうすれば余計な時間を省略できる。緊急事態に直面して一番問題になることは気が動転してしまいどうしていいかわからなくなり、どうでもいいような動作をしてしまうことだ。これが一番まずいことだ。これをなくすことが大切だ。そうすれば緊急事態に直面してもある程度いや完全に対応できるからだ。そうすれば、たとえ緊急事態といっても完璧に解決することだってできるのだ。そにために、定期的な緊急事態に備えた模擬演習がとても大切なのだ」
「のんびりするのももちろんいいけれど、緊張感をやはり絶えず持ち続けることも大切なことだね。どんなことがあっても常に冷静に対応できるようにね、アラン」
「ところで列車の時間はまだ大丈夫ですね、ここでのんびりするのもいいですけれどね、ドロンさん」 つづく
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