318話 話が合う
第320章
「基地の正面ゲートの検問所であらかじめもらっていたIDカードと交換で入場者バッジをもらい基地内に入ったな」
「そうだったね、この時なんだかわくわくしたよ、いよいよ今まで知らなかった世界の中に入れるぞってね、アラン」
「そうでした。自分の知らない世界の中を見れるということ、こういうことは自分の知識の量が増えるみたいでとてもうれしくなります、ドロンさん」
「こういう気持ちって知的好奇心というのかもしれないな。基地内に入ると宿泊する建物に連れて行かれたけれど、君たち二人はそこで知りあったんだな」
「そうだよ。女子の受験生はあたしたち二人だけだったからね、アラン」
「そうでしたね、ほとんどやはり男子ばかりでしたからね、ドロンさん」
「部屋の中での生活はどうだったね」
「けっこうおもしろかったね。テレビやラジオがないからよく二人で試験のことをよく話していたよ、アラン」
「ジャンヌの希望もあたしと同じ戦闘機でしたから、話がよく合っておもしろかったです、ドロンさん」
「僕はやはりヘリコプターがいいけれどね。僕がいた部屋の中にいた受験生の中にやはりヘリコプター希望がいたため、彼とよく話があったよ」
「考えていることが似ているとやはり話が合うみたいだね、アラン」
「そうですね、同じ方向を見ながらだと話がうまく流れていきます、ドロンさん」
「同じ方向を見ていると目指すものに一緒にむかって行くことができるからな」
「そうそう、波や風の自然な流れにしたがって船に乗っているみたいに、アラン」
「そういえば昔の帆船という船、これは本当にうまい船ですね、風の自然な流れを利用している船ですからね、ドロンさん」
「そうだね、現在のスクリューで動かす船に比べて実に自然の流れに乗った船だ」
「それにしても昔の人はずいぶんすごい船を考えたものだね、帆船という船を、アラン」
「あたしはこの帆船という船の構造がよくわかりません。知りたくなりました、ドロンさん」 つづく
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