293話 セーリング
第295章
「このカヤックで海上をセーリングするなんて考えただけでもおもしろそうだね」
「そうだねもちろん、アラン」
「あたしもやってみたいですね、ドロンさん」
「今僕たちが乗っている船、こういう船で海上を航行するのももちろん楽しい。しかしカヤックのような小舟で海の上を泳ぐように航行するのもいいものだね」
「泳ぐように航行だね、アラン」
「カヤックで海面を行くのはまさに泳いでいるみたいですね、ドロンさん」
「何しろカヤックだと海と直接触れることができるからね」
「すぐ真下が海だからね、アラン」
「海の波というか刺激を直接感じることができますからね、ドロンさん」
「まるで海の上を自分が滑って走っているような気分を味合えるからね」
「海面すれすれに飛んでいる感じかも、アラン」
「カモメのような気分かもしれませんね、ドロンさん」
「海面に手をつけることもできるしね」
「普通の船では海面に手を付けることなどできないね、アラン」
「海面に手をつけることができる、自分も海と一体化したような気分になれます、ドロンさん」
「海面近くにまで泳いできた魚をまじかに見ることもできるしね」
「こういう場合、なんだか仲間意識を持つことができるね、アラン」
「つまり魚と友達になったような気分でしょうかね、ドロンさん」
「それにしても本当に海という所は、僕たち人間にいろいろなものを与えてくれる場所だ」
「いろいろなもの、どんなもの、アラン」
「確かにどんなものいろいろありそうですね、海には、ドロンさん」
「第一にレジャーの場所だ。カヤックに乗って海上を散策する楽しみ」
「今まであたしたちが話題にしてきたことだね、アラン」
「楽しい話題でした、ドロンさん」
「そのほかには海水浴、魚釣り、浜辺の散歩、キャンプする場所」
「よく思いつくね、アラン」
「そうですね、ドロンさん」
「第二に仕事の場所。漁師の魚や海産物の漁をする場所。船会社の海上輸送する場所。そして海軍の軍事行動をする場所」
「仕事の場所でもあるね、アラン」
「まさに私たちの場所ですね、ドロンさん」 つづく
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