282話 訓練機
284章
この時小型プロペラ機が三人が乗った船のそばを飛んでいった。
「あ、飛行機だ」
「ほんと、窓から飛行機が見えるね、アラン」
「プロペラ機ですね、ドロンさん」
「あのプロぺラ機、CAP10型機みたいだ」
「何それ、アラン」
「そうです何ですか、ドロンさん」
「EOPAN・FRの一番最初の訓練機みたいだよ」
「ああ、そういうこと、アラン」
「わかりました、ドロンさん」
「僕たちがもしEOPAN・FRに合格して海軍に入隊出来たら、あのCAP10型機というプロペラ機で訓練を受けるみたいだよ。一番最初にね」
「ではあのプロペラ機で操縦しているのはEOPAN・FRの生徒ということだね、アラン」
「もしかしたら私たちの先輩上級生になるかもしれない人、ということですね、ドロンさん」
「そういうことになるね」
「ああいうように飛んでみたいね、アラン」
「そうですね、早くあのように飛んでみたいです、ドロンさん」
「もし試験に合格出来て海軍に入隊できても、まだまだ先が長いけれどね」
「その日が来るのやら、アラン」
「来ないかもしれませんね、ドロンさん」
「それにしても訓練はこの辺の海の上を飛ぶみたいだな」
「空の上からこの海を見るとどのように見えるのかね、アラン」
「青い青い海が大きく横たわっているシーンが見えるようです、ドロンさん」
「僕はヘリコプター希望だけど、ヘリコプター希望者もあのプロペラ機での訓練を受けるみたいだ」
「だったらあたしたちと一緒だね、アラン」
「基本はみんな共通ということですね、ドロンさん」
「そうだね。ヘリコプターの操縦訓練はあのプロぺラ機の操縦ができるようになってからみたいだ。ヘリコプターもジェット戦闘機もあのプロペラ機がすべての基本みたいだ」
「基本はとにかく空を飛ぶということはどういうことなのかを、実体験しなくてはいけないということかもね、アラン」
「あのプロペラ機で空が飛べるようになったら、それからですね、自分の希望の分野でさらに技術を身に着けるのは、ドロンさん」 つづく
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