260話 英語口述対策16
第262章
「あなたはいわゆるクラッシック音楽には興味がありますか」
「もちろん興味はあります。しかしよく聞く音楽ではありません。学校の音楽の時間に聞くぐらいでしょうか。クラッシック音楽もちろん素晴らしい音楽です。しかし積極的に聞きたいという音楽ではありません。なんだかあまりのも高度な芸術的で、お高く留まっていて近寄りがたいイメージのある曲だからでしょうか。こういう音楽は社会のえらい方が聞かれる音楽のような感じがするからです。私のような普通の一般人が聞くような音楽には思えないからだと思います。私は、やはり気軽に聞ける音楽のほうがいいです。クラッシック音楽を聞くときは正装して背筋をピンと伸ばして緊張した表情で聞かなくてはいけないような音楽のイメージがあるからです。私にはあまりあいません」
「あなたはヴェロニクジャノの曲が一番好きだそうですが、そのほかにはどのような曲が好きなのですか」
「やはり楽しくなる曲がいいです。音楽というものは聴く人の気持ちを大きく変える力を持っているからです。ですから楽しい気持ちにしてくれる曲が一番です。楽しい気持ちにしてくれるものであれば別の音楽だけではなくほかにもあります。例えば本です。楽しいことが書いてある本を読めば、もちろん気持ちが楽しくなります。しかし本の場合は、集中力が必要になります。本を読むためにはある程度の気力が必要になります。そのためよほど気にいった本でなければ読む気にはなれません。しかし音楽は違います。音楽を聴くときは気合など必要ありません。集中力も必要ありません。いつでもどこでも気軽に聞くことができます。これはどういうことを意味しているかといいますと、いつでも楽しさが手に入るということです。そのため楽しい気持ちになりたいときは、本に比べて音楽はとても便利です。私は楽しい曲がいいといいましたが、真剣に集中して聴く音楽でしたらということです。そうではなくただのBGMで聴くのであれば、すべての曲が楽しくなると思います』 つづく
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