第２６１章

「どんな音楽が好きですか」

「現在はヴェロニクジャノ(Véronique Jannot)の曲が一番好きです。特に飛行士(aviateur)という曲です。ユーチューブ動画で見て聞くことができます。フランス軍のジェット戦闘機が空を飛んでいくシーンがたくさんあり、とても面白いのです。飛行機の尻尾からは青、白、赤の三色のカラースモークを出しながら空を飛んでいくシーンです。もちろんこれはフランス国旗を象徴しているのでしょう。この曲はもしかしたら『トップガン』という映画が原因で作られた曲かもしれません。この曲が作られたのは『トップガン』の映画が公開され後の数年後のようだからです。『トップガン』という映画は空母のジェット戦闘機パイロットの物語なわけです。そしてこの映画は公開されるや世界中で大ヒットした映画でした。そのためこの映画が曲に影響を与えていても不思議はないと思います。私は映画の『トップガン』も好きなため、これら両方を同時に見たり聞いたりするのが楽しいのです。この曲が作られたときは私はまだ生まれてはいませんでした。しかしこの曲を初めて聞いた時の印象は古い曲というイメージは全くありませんでした。現在の私と同じ世代の歌手の曲と全く同じ感覚で聞くことができます。むしろ最近作曲されたばかりの新しい曲というイメージです。私はこのような気に入った曲に出会うといつも思うことがあります。どうしてこういう素晴らしい曲を作曲できるのであろうかということです。音楽というのはいろいろな音の組み合わせでできています。このような音の組み合わせを考えていくのにはやはり素晴らしい感性というものが必要なのかもしれません。こういう感性というものは、果たして努力だけで獲得できるものでしょうか。努力だけではやはり限界があるのではないでしょうか。生まれながらの素質というものがやはり必要ではないかと思います。このヴェロニクジャノの曲はまさにこういう素晴らしい才能によって作られた曲であると思います」　　　つづく