第２５５章

「テレビはよく見ますか」

「はい、よく見ます。私はよくドラマを見ます。フィクションの世界のストーリーのほうが面白いからです。現実のストーリーよりもです。フィクションの世界では現実にはありえないこともありえる世界だからです。私たちは毎日現実の世界で生活をしています。この現実ですが、あまり面白くはない世界です。常識的なことが毎日毎日平凡に当たり前のようにして起きていくだけだからです。時に刺激的なこと、私たちが興味関心をもつことも起きます。しかし残念ながらこういうことは、好ましくはないことばかりです。災害のようなことだからです。やはり楽しいことの方がもちろんいいのです。しかし現実世界ではこのような楽しいことは簡単には起きません。そこでテレビドラマです。テレビドラマであれば、現実世界では絶対にあり得ないこともあり得るからです。そのため夢や希望を持つことができるからです。この夢や希望を持てるということは、とても大切だと思います。この退屈な現実世界で生きていくうえでです。つまり夢だとか希望を持てるからこそ、毎日のこの現実世界を、退屈なこの現実世界を少しでも潤いのある世界にすることができるのだと思います。もちろんテレビドラマの中には、むしろ逆に現実世界よりもひどい世界を描いたものもあります。しかしこういうドラマでもとても役に立ちます。こういうあまりにもひどい世界を描いたドラマを見れば、それに比べれば今現在私たちが住んでいるこの現実世界のほうがはるかにいい世界であると喜ぶことができるからです。ですからこのようなドラマもそれなりにみる価値があるドラマだと思います。しかし私はどちらかというと現実世界よりも楽しい世界を描いたドラマのほうがいいと思います。やはり最後はハッピーエンドのドラマがいいと思います。こういうドラマを見るとこの現実世界で生活していても毎日が楽しくなるからです。ですからこのようなドラマを見ていきたいと思います」　　　つづく