第２５０章

「あなたが今住んでいる街は自然に恵まれているとのことですが。具体的にどういう自然があるのですか」

「街の中を川が流れています。その川には鴨がたくさんいます。川からは鳥の声がよく聞こえてきます。その川沿いには桜の木がずらりと並んで植られています。ですから春になると桜の花がたくさん咲きます。川沿いはピンク色で染まります。そこでお花見をする人がたくさんいます。とても楽しい場所になります。それから田んぼや畑もよくあります。そのため広々とした景色がまだ残っています。たくさんの建物で景色がさえぎられてしまうということがないということです。交通量の多い大きな道路もあります。しかしその道路の脇道に入るともう別世界です。本当に昔の世界がそのまま残っているという感じの世界です」

「あなたが今住んでいる街は自然に恵まれているということはわかりました。しかしそれなのに日常の生活をして行くうえでとても便利な街でもあるということですが、これも具体的に話してください」

「まず電車の駅に近いということです。歩いていくことができるからです。15分くらいです。そしてその駅からの便利さですが、1時間くらいで都心まで行くことができます。行く場所によっては途中での乗り換えもいらないくらいです。都心まで直通ということは、遠くに住んでいるという感覚がありません。自分の住んでいる街は都心の一部という感覚を持つことできます。都心の一部ということはつまり日常生活をして行くうえで便利な街ということができます。それから日常生活の買い物ですが、近くに大きなスーパーマーケットがあります。スーパーマーケットは夜9時閉店ですが、さらに24時営業のコンビニエンスストアーもたくさんあります。このように買い物も一日中とても便利です。それに病院も近くにあるためいつでも診てもらえて助かるわけです。以上のように私が今住んでいる街は、いいところであるといえます」　　　つづく