243話 最後の夕食
第245章
二人はRESTAURANT BEARN RAMPE SUDと書かれた隊員食堂に行った。そこでのその日の夕食はフライドポテトであった。二人はフライドポテトを食べながら話していた。
「このフライドポテトここの地上の基地ではたくさん食べられるけれど、船の中では食べられないみたいね」
「どうしてですか」
「防災上の理由から(une question de sécurité)油を使用した揚げ物は船の中では作れないみたいね(faire notamment les frites)」
「そういうことでしたか」
「しかしできるだけ色々な食事を船の中で作っているみたいね(toutes les autres choses on essaie de faire possible)」
「例えばどういう料理ですか」
「子牛のブランケットなど作っているみたい(on arrive à faire des blanquette de veau)」
「え、ほんとですか、おいしそう。牛の肉と野菜をホワイトソースで煮込んだシチューですね」
「そのほかには、フィレミニョン(vous allez filet mignon)」
「ヒレ肉の先の部分ですね」
「そう。それにジャガイモを添えて(des pommes de terre grenaille)」
「本格的ですね」
「そのほかには、メカジキ(espadon)に、白バターソース(sauce au beurre blanc)」
「今度は海産物ですね」
「鴨の胸肉に、タチジャコウソウの香味をつけたはちみつレモン(magret de canard au miel de thym citron)」
「もうここまでくると海の上のフレンチレストランそのものですね」
「お米もあるみたいだよ。サフラン粉で味付けしたお米(riz safrané)」
「船の中では料理の仕方に制限があるようですけれど、これではもう完璧ではありませんか。これなら完全においしい食事ができます。むしろ船の中のほうが食事はおいしそうですね」 つづく
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