238話 面接34
第240章
藤枝はこれで面接試験がすべて終了したと思った。夢の中で元EOPAN・FRの機長から事前対策として教えてもらった面接試験の質問事項がこれですべてだったからである。面接試験が終わったということはこれでここランベオック海軍基地での三日間にわたる試験がすべて終了したということになるのである。それにしてもいろいろたくさんの試験があったものである。第1日目、人格試験、航空知識試験、知能試験、筆記英語試験、心理学者による面接。第2日目、口述英語試験、健康診断。第3日目、体力試験、そして今行われているこの最終面接試験。人格試験では自分が艦長の場合どのような行動をするかという問題であった。これで受験生の人となりを見るのであろう。航空知識試験、これは藤枝が夢の中で機長から教えてもらった問題と同じであった。知能試験、数学的センスが必要な試験であった。筆記英語試験、これはTOEIC形式の問題であった。心理学者による面接、受験生の心理が海軍基準に合っているのかをみるためなのであろう。第2日目の口述英語試験、これだけは1か月後にスカイプで行わられるようだ。健康診断、これは次の日の体力試験を受けることができるかのためだった。第3日目の体力試験、今日の午前中に行わられた試験だった。走ったり、跳んだり、昇ったり、そして泳いだり。そして今終わったばかりのこの面接試験。このような試験を受けてきたのであった。これでついにこの3日間にわたって行わられてきた試験がすべて終わる。明日、ここのランベオックの海軍基地を出ていくことになる。ここでの試験に合格できたかどうかまだわからないけれど、もし合格出来たら今度はトゥーロンでの試験があるようだ。地中海に面した都市である。イタリアに近いところである。それを考えるとまだ先の長い試験である。藤枝はこのようなことを考えていた。今夜のここでの最後の夕食はなんであろうか、今までの試験のことはこれで忘れてしまった。 つづく
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