第２３２章

「あなたの欠点を三つ挙げてください。そしてそれを証明してください(Citez moi trois de vos défauts et justifiez)」

「一つ目はあまり積極的ではないということです。自分から積極的に動く方ではないということです。一人でいるときはもちろんすべて自分で決めて動かなくてはいけません。しかし他の人がいるときはすべてその人に任せてしまいがちなところがあります。これは自分で決めて自分が先頭に立って動くよりも楽だからなのかもしれません。自由な選択肢が多い場合その中から一つを自分の責任で決めて実行することは私にとって負担なのかもしれません。すでに決められたレールの上を転がっていくほうが楽なのかもしれません。その証明ですが、私は今マカロンを作るアルバイトをしているのですが、ほかのアルバイトの人たちはみんなマカロン以外のお菓子も作りたいと積極的なのですが私だけそうではないのです。私だけマカロンだけで満足してしまうのです。二つ目はあまり社交的ではないということです。その証明ですが、ほかのアルバイトの人たちはマカロン作りが終わるとマカロンのことは忘れてみんなで楽しくおしゃべりなどして仲良くやっているのですが、私だけマカロンに夢中になり続けているのです。三つめはマカロンを作るのがまだうまくないということです。私はマカロンを作るときマカロナージュがなかなかうまくいかないのです。おいしいマカロンを作るためにはこのマカロナージュを上手にする必要があります。このマカロナージュでマカロンの出来不出来が決まってしまうからです。いくらいい食材をたくさん使用してもこのマカロナージュがよくないとおいしいマカロンを作ることができません。そこで今現在私はこのマカロナージュの訓練をしています。いつかこのマカロナージュがうまくできるようになって最高においしいマカロンを作ってみたいと思います。このことを証明するものですがそれは実際にマカロンを作ってみればすぐにわかります」　　　つづく