第２３１章

「あなたの長所を三点挙げてください。そしてそれを証明してください(Citez moi trois de vos qualités et justifiez)」

「目標を決めたら絶対にそれを実現することです。そのためには最大限の努力をすることです。もちろん最大限の努力をしたからといっても実現できる保証はありません。しかし最初からあきらめてしまうことは絶対にしないことです。やはりやっておけばよかったなどと後悔はしたくはないのです。たとえ持った目標を実現することができなかったとしても、できることはすべてしたのであれば満足できます。そしてこれを証明することですが、それはもちろんこの試験を受けたということです。最初からこの試験を受けることをあきらめたわけではないのです。ですからもしこの試験に不合格でも満足です。私は英語が苦手でした。そこで英会話教室に入りました。私は水泳ができませんでした。そこで水泳教室に入りました。このようにできることはすべてやりました。二つ目はたとえ最初に掲げた目標が実現できなくても、いつまでも失望してはなくて新たな目標を持って、また前に進むということです。時間は有限です。失望などしている暇はないからです。このことを証明するものですが、もしこの試験に不合格の時はまた別の目標を探すつもりです。三つめはこの実現できなかった時の経験を新たに持った目標を実現させるための学習教材に使用することができるということです。あらゆる経験を無駄にはしないということです。すべてこれからの自分のために使用するということです。私にはこのような気持ちがあるということです。よくごみも簡単に捨てることができない人がいます。私もどちらかというとこういうタイプの人間です。すべてがもったいなく思えてしまうのです。ごみというものもきっと何かの役に立つはずだ、というのが私の気持ちです。このことを証明するものですが、この試験に不合格の時はここでの3日間の試験の経験を忘れないで次の新しい目標を実現させるための参考書にするつもりです」　　　つづく