212話 面接8
第214章
「どうしてこの人生設計なのですか(Pourquoi ce projet-la?)」
「それは私の希望条件がすべて満たされているからです。パイロット。飛行機。艦船。フランス海軍。これらが私の希望分野だからです。人の一生は長いのです。その長い時間を充実したものにするためにはやはり自分の希望分野の世界に身を置くことが一番いいと思うからです。飛行機や船。私の好きな乗り物です。しかしこういう乗り物は日常的な乗り物ではありません。特別の日にしか乗ることができない乗り物です。このような特別な日にしか乗ることができない乗り物に毎日、日常的にかかわれるということは、それだけで毎日の生活を充実させてくれます。実に素敵なことだと思います。非日常的なことを自分の日常にできるのです。この日常だとか非日常というのはもちろん相対的なことだと思います。人によって基準が違うと思います。ある人にとっては日常的なことでも、別の人にとっては非日常なのかもしれません。そしてある人にとっては非日常なことでも、別の人にとっては日常なのかもしれません。そこで私の場合ですが、飛行機とか船という乗り物は、もちろん非日常的な乗り物だからです。そこでこのような非日常的な乗り物を私の日常にしたいのです。このようにして私の人生設計をしていきたいのです。人生設計にはいろいろなパターンがあると思います。絶対このパターンでないといけないという基準はもちろんありません。その人それぞれの基準があるからです。ですからその人が自分でいいと思うものを選んで実行していけばいいわけです。そしてその私が選んだ人生設計、それがEOPAN・FRなのです。現在の私にとっては自分の人生設計はこのEOPAN・FRしか考えられません。もし不合格の場合は別の人生設計を考えなくてはならなくなります。しかし今現在は別の人生設計を考えることができません。考えられるのはこのEOPAN・FRだけです。 つづく
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