186話 面接で聞かれること 9
第188章
機長はここでジュースを一口飲んでまた続けた。
「今度の質問は常識だけではこたえられない質問だよ」
「さらに専門的な質問になるのですか」
「そうだね。前もって十分に予習してないとこたえられない質問だよ」
「ではお願いします」
「『ヘリコプターパイロットの養成課程を言えますか。そして戦闘機パイロットのそれは』(Pouvez-vous me dire le parcours de formation d'un pilote d'hélico ? de chasse?)」
「それは前もって調べておかないとこたえられませんね」
「もちろんそうだよ。だから私はもちろん試験の前にいろいろ調べて覚えておいたよ。それで面接試験の時、何とか答えることができたんだ」
「機長は、どのようにしてこたえたのですか」
「まずフランス海軍ではどのようにしてパイロットの訓練をしているのかを知っておく必要があるね。EOPAN・FRの試験に合格して海軍に入隊すると訓練が始まるね。最初は、飛行機パイロット希望者もヘリコプターパイロット希望者も一緒に訓練をするんだよ。しかしその後、飛行機パイロット希望者とヘリコプター希望者は分かれて訓練をすることになるんだよ。飛行機希望者は空軍で訓練を受けることになるんだ。一方、ヘリコプターパイロット希望者は陸軍で訓練を受けることになるんだよ」
「そうだったのですか。海軍だけで訓練を受けるのではなかったのですか」
「そう。飛行機の場合、それはやはり空軍の得意分野だからね。だから空軍で訓練を受ければかなり専門的な訓練を受けることができるね。そしてヘリコプター。これは陸軍でとても活躍しているからね」
「海軍の専門はやはり船ですね」
「そうだね。さらに飛行機希望者はね、また三つの分かれて訓練を受けることになるんだ。戦闘機希望者、警戒機希望者、輸送機希望者というようにね」
「どんどん専門的になっていくのですね」
「そうそう。以上このようなこと、このような知識を前もって知っておく必要があるね」
「こういうことをこたえればいいというわけですね」
「そうだよ」 つづく
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