175話 続試験対策セミナー 2
第177章
講師ははさらに話を続けた。
「以上によりあなたがどういう人なのかがわかるわけです。これらは必要最小限度のあなたに関する情報です。もちろんこれだけのことがわかるだけでも十分ではあります。しかし、これから長い間一緒に関係を持っていくためにはさらにもう少しあなたに関する情報が必要になります。それはあなたの個性に関する情報です。あなたという人は他の人とどういう点が違うのかということです。私たちは全く同じ人はこの世界には存在しません。すべての人はみんな違うのです。こういうあなただけに関する特別な情報を知るための質問です。これから長い間一緒に関係を持っていくためにはこういう情報が必要になるのです。つまりこういう細かい情報で自分たちの集団に受け入れられるかどうかを判断するからです」
ここで講師は一息ついてまた続けた。
「そこでこれからはその具体的は質問はどのようなものなのかをお話しさせていただきたいと思います。それは次のようは事柄です。その1,よく知っている人や場所についてです。その2.日常生活についてです。その3.好みや趣味についてです。
その1のよく知っている人や場所についてですが、よく知っている人とは、親友だとか普段よく接している人です。その人の仲のいい人や普段よく接している人がわかればあなたはどういう人かがよくわかるからです。例えば普段よく接している人が医師や看護師というのであればあなたは医療関係の世界の人であることがわかるからです。よく知っている場所の質問からは、あなたの行動範囲がわかるからです。例えばパリの街に詳しい場合はあなたがパリに行ったことがわかるからです。その2の日常生活についての質問からは、あなたは一日をどのようにして過ごしているのかということがわかるわけです。一日の時間はすべての人にとって同じ24時間です。そこでこの同じ与えられた時間をどのようにして利用しているのかがわかれば、その人の行動パターンがわかるわけです。その3の好みや趣味についてですが、今あなたを迎え入れようとしている集団と相性が合うかどうかの判断ができるからです。つまり好みや趣味が同じであれば相性が合いうまくいくであろうと判断できるわけです」 つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます