169話 水泳試験終了
第172章
ピッ。試験官が笛を吹いた。すると二人は水の中に飛び込んだ。藤枝は平泳ぎで泳ぎ始めた。ジャンヌも平泳ぎだった。プールの片道は25メートルである。二人ともプールの向こう側の端まで泳いでいくとターンをしてまた飛び込み台のあるほうに向かって泳いできた。二人ともまだ差があまりなかった。
二人とも飛び込み台のある端まで戻ってくるとまたターンをして向こうの端に向かって泳いでいった。あと一周である。向こう側の端まで泳いでいくとそこでまたターンをしてこちら側に向かって泳いできた。しかしここで二人の間に差が出てきた。藤枝が少し遅れてきた。もうすぐゴールである。
ジャンヌが先に戻ってきた。そして戻って来るやまたターンをして向こう側に向かって泳いでいった。しかしこのときは顔を水面から出さずに潜ったままゆっくりと泳いでいった。
藤枝も戻ってきた。そして藤枝もターンをして顔を水面から出さずに潜ったままゆっくりと泳いでいった。
二人が飛び込み台のある端から10メートルまで潜ったまま泳ぐと、試験官はそれぞれストップウオッチを止めた。ジャンヌが10メートル以上潜ったまま泳ぐと水面から顔を出した。次に藤枝も水面から顔を出した。すると試験官が二人に言った。
「二人ともプールサイドに上がってください」
ジャンヌと藤枝の二人は両腕をプールサイドにかけて体を水面から持ち上げた。そして足をプールサイドの床にかけて水面から這い上がった。プールサイドに上がった二人は試験官のいる所に歩いて行った。二人が試験官の近くに行くと試験官が言った。
「では成績を発表します」
二人は姿勢を正して聞き入った。
「ジャンヌ。1分43秒」
「はい」
「藤枝有紀子。1分48秒」
「はい」
「以上です」
こうしてほかの受験生たちも水泳の試験が行わられていった。受験生全員の水泳試験が終わると試験官が言った。
「これで水泳体力試験は終了です。これから昼休みです。昼休みが終わったら最終面接試験があります」 つづく
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