162話 仏海軍士官学校陸上用グランド
第164章
藤枝たちは試験官から体育館の外にある陸上競技用のグランドに連れて行かれた。フランス海軍士官学校の校舎の西側にあった。赤茶色のグランドであった。校舎の南側にもグランド(Terrain de Rugby)があったがそこはラグビーやサッカーなどをする競技場のようであった。これから藤枝たちがバメバルの体力試験を受ける陸上用の競技場は9時の方向にあった。校舎を時計の中心とするとである。そしてラグビーやサッカーの競技場は6時の方向にあった。つまり両方のグランドは校舎を中心として90度の角度でおかれているということである。
それぞれのグランドの形は、陸上用のグランドは横長長方形、ラグビーやサッカーの競技場は縦長長方形であった。これらの競技場は大きさはほとんど同じであった。このラグビーやサッカーの競技場は東側がすぐ海になっていた。陸上用のグランドは内陸のほうにあった。オリオンと呼ばれる校舎(Batiment Orion)や、研究施設の建物(Institut de recherche)などが東側にあるため海は見えない。
藤枝たちが連れていかれた陸上用の競技場には、一周400メートルの走るコースに20メートル間隔で赤い色をした三角錐の形をしたコーンが並べて置かれていた。一定の時間ごとにピーという音が鳴る仕組みになっていた。このピーという音が鳴る前にこれらのコーンを通過していかなくてはならないのであった。しかしこのピーという音は、時間がたつにつれて次第に早くなっていくのである。そのため、最初はゆっくりと走ることができる。しかしどんどん走るスピードを上げていかなくてはならないのであった。そのため最後はほとんど、かけっこのようになってしまうのであった。そしてピーという音に間に合わなくなってしまったところで失格となるわけである。その時の段階が成績となるわけである。このような体力試験をこれから藤枝たちが受けるわけである。 つづく
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