150話 夢の中のロープクライミング練習
第152章
「次はロープクライミングです」
「さすがにそれはこの部屋でやるのは無理でしょう。でもどんな練習してきたの夢の中で」
「夢の中のスポーツジムでは三種類の方法があるとのことでした。縄梯子を昇るもの、結び目のこぶがついたロープを昇るもの、そして普通のまっすぐなロープを昇るものです」
「最初の縄梯子を昇るもの、これは何とか常識でもできるね」
「そうですね。普通のはしごを昇るのと全く同じですからね」
「ただふらふらするけれどね」
「しかしそれは何回か練習すれば体が自然になれるから大したことありません」
「次の結び目のあるロープ、こぶがついているロープね。これも足をのせるところがあるし、手でロープをつかみやすいし、これも何とかこなせるね」
「そうですね。このロープですがフランスではインターネットで60ユーローくらいで買えるとのことだったため買って練習しようと思ったのですが、もうそんな時間はありませんね」
「そうだね、何しろこれからすぐ試験だから」
「ではいよいよ本番のロープ昇りです」
「結び目がないただまっすぐのロープクライミングだね」
「そうです。やはりこれは大変でした。夢の中の練習でもきつかったです」
「それで夢の中でうまくいったの」
「夢の中では一応うまくいきました。まずいきなりロープをそのまま昇る練習ではなく、足を引っかけるところを自分の足で作りながら昇っていく練習をしました」
「足首にロープを巻いて体の体重をかけることができるようにして昇っていく方法だね」
「そうです。この方法ですと確かに昇っていくのは楽です。自分の体重を足にかけることができるからです。しかしこの方法ですと昇っていくのに時間がかかります。これでは合格点がとれるかわかりませんね」
「そうだね、これからやる本番の試験ではできるだけ早く昇らなくてはいけないからね」
「そこでもちろん最後に腕の力だけで昇っていく練習もしました」
「それでうまくいったの」
「さすがに最初はうまくいきませんでした。しかし何回か練習をしたら何とか昇れるようになりました」 つづく
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