139話 フランス軍飛行機のイメージ曲

第141章

 藤枝は曲が聞こえてくる建物の前でしばらく立ち止まっていた。曲が終わるとその建物の窓越しに中から人の声が聞こえてきた。

「いかがでしかこの曲。1988年の曲で、フランス軍の飛行機をイメージした曲のようです。アメリカ海軍ジェット戦闘機の映画の旧作『トップガン』が世界中で大ヒットしたのが1986年でした。ですからこの曲は『トップガン』と関係がある曲なのかもしれません。ではこれからこの『飛行士』の曲の最初の部分から歌い方を説明していきます。あとで皆さんに歌ってもらいます」

 この建物にはシャンソン教室の看板がかかっていた。中でシャンソンを歌う練習をしているようであった。

「Moi je n'ai pas d'amour pour les hommes lourds aux piétons

ムァ ジュネパダモゥプゥー レゾームルー オピェトオン

je dis non mon coeur reste sourd sans passion aux avion

ジュディノン モンカレストゥスーサンパシィオン オサンザヴィオン

aon aon aon aon les avions

アウアウ アウアウ レザヴィオン

Au bar de l'Escadrille je vois les vrilles et mon coeur a des bonds aux loopings que font ces garçons et leurs façons aon aon aon aon

オバドゥレスカドゥリイュ ジュヴォレヴリイュ エモンカー アデボン オルーピングクフォン セガルソン エラーファソン アウアウ アウアウ

Vole je veux un amour qui vole quitter la terre qui me désole me désespère

ヴォル ジュヴーザアンナモォ キヴォル キテラテキームデゾル ムデゼースぺール

je suis faite pour l'azur et ces conquêtes pour le cuir des flyings jackets en coucou en piper un aviateur

ジュシュイフェトゥ プールラジュール エセコンケトゥ プールキュィールデフライングジャケッツゥ アンククー アンピパ アンナヴィアタァー」

 藤枝が建物の外で聞いていると、シャンソン教室のドアが開きそこの職員らしき人が出てきた。

「フランスの曲に興味がありますか」

「はい、まあ」

「でしたら中に入りませんか。きょうは料金はいりませんので」

「そうですか。では」

 藤枝はシャンソン教室の中に入っていった。   つづく




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