137話 スポーツジムでの練習終了
第139章
「まず座るのですね」
「そうです。この垂れ下がっているロープの前に座ってください。両足はまっすぐに伸ばしたままで座ってください」
藤枝はマットの上に座った。顔の前にロープが垂れ下がっているところにだった。
「では左手を上にあげてロープをつかんでください」
「はいつかみました」
「今度は右手でロープをつかんで自分のほうにもってきてください」
「はいもってきました」
「では左手に力を入れて思い切り引っ張ってください。そして右手を左手でつかんでいるところよりも高く上げてロープをつかんでください。右足もこの時一緒に上側に持ち上げてください。左手でつかんでいるところの高さまでです」
彼女は体を右半分だけ上側にもっていこうとしたがうまくいかなかった。
「では左手をもう少し下げたところでロープをつかんでください。そうすれば右手でロープをつかみやすくなります」
彼女は言われたように今度は左手を少し下げ頭の近くでロープをつかんだ。そして体の右半部を上側にもって行こうとした。今度は右手でロープを簡単につかむことが出きた。次に左手で右手でつかんだところよりも少し高いところをつかみ体の左半分を上に持ち上げていった。さらに今度は右手で左手でつかんでいるところよりも高い場所をつかもうとした瞬間だった。彼女はロープをつかむことができずマットの上に落ちてしまった。
「まあ、そういう感じです。そういう感じで昇っていけばいいのです。ではもう一度やってみてください」
藤枝はまた練習し始めた。今度は要領を覚えたらしく比較的簡単に昇ることができた。
「いいですね、その調子です、このような練習をこれからしていけばいいのです。そうすれば6メートル昇ることもできます」
彼女はこうして練習を何回かし続けていった。
「では今日の練習はこれで終わりましょう。それにしても今日のいろいろな練習よく頑張りましたね」
「ありがとうございました、先生」
彼女はこの日の練習が終わるとスポーツジムを出ていった。 つづく
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