136話 腕だけで昇る方法
第138章
「よろしくお願いします」
「ではこれから私がお手本を見せます」
コーチはマットの上に座った。
「まず両方の足を水平に伸ばした状態で座ります。そしてロープをつかみます。左手を一歩高く頭の上でしっかりロープをつかみます(une main un pas trop tendu) 右手はこれからロープをひぱろうとする手ですが、体の近くに持ってきます、できるだけです(une main qui va tirer doit être le plus proche de nous possible)」
「これがスタートの姿勢ですね」
「そうです。ではいよいよスタートです。左手で思いきりロープを引っ張りながら、右手を左手でつかんでいるところよりも高く上げてロープをつかみます。その時右足をまっすぐに伸ばしたまま一緒に上側にあげます。左手の高さまでです(je vais tirer et mon genou droit va venir va monter au niveau de la main gauche) つまり体の右半分を左手でロープをつかんだところを支点として上側に持ち上げるのです(pour effectuer un déhanché pour me propulser) そして今度は右手を支点とします。右手を支点として、左手を右手でつかんでいるところよりも高く上げてロープをつかみます。この時左足を水平にしたまま上側に高く持ち上げます。つまり体の左半分を上側に持ち上げるようにするのです。あとはこの繰り返しです。この繰り返しで頂上まで昇っていくわけです」
「イメージがつかめてきました」
「降りるときは両手で調整しながら降りていきます(je descends en contrôlant la descente. l'amendement sur la main droite sur un même temps la gauche)」
「はい、だいたいわかりました」
「もちろん説明だけではまだ完全にはわからないと思います。ではさっそく藤枝さんにも練習してもらいましょう」 つづく
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