114話 明日の体力試験を乗り切る

第116章

「これで明日の午前中に行わられる体力試験のことが大体わかりました。腕立て伏せ、ロープクライミング、バメバル、垂直高跳び、そして水泳」

「どう、何とか乗り切れそう?」

「もうここまで来たからにはやるしかありません。腕立て伏せ。これは26回が目標でしたね」

「それだけできれば満点だよ」

「ロープクライミング。これは6メートルのロープを手と足の力だけで登っていくのでしたね」

「しかもできるだけ早くにね」

「このロープクライミングというもの、まだ練習したことがないからできるかどうか心配です」

「綱引きだと思ってやればいいじゃないの」

「横の綱引きではなく、縦の綱引きですね」

「そんなところね」

「バメバル。これはマラソンみたいだけれど、だんだんスピードを上げなくてはいけないから、最後はかけっこになってしまう体力試験でしたね」

「ピー、ピー、という信号音に間に合わせないとね」

「垂直高跳び。これは助走をつけないで足の力だけでできるだけ高く跳び上がる体力試験でしたね」

「70センチ跳べたらアメリカのプロのバスケットボール選手になれるよ」

「そして水泳。100メートル自由形」

「どっちで泳ぐつもりなの? クロール、平泳ぎ」

「まだ決めてませんでした。どうしましょう」

「どっちが有利不利ということはないから、自分の好きなほうやりやすいほうで泳ぐのが一番いいよ」

「そうですね、やはり。特に水泳は水泳教室にまで行って練習してきましたから」

「がんばってきたんだね」

「もちろんです。ジャンヌは体力のほうは自信あるのですね」

「平均女子よりはあると思うけれど、ここの試験に合格できるだけの実力があるかはわからないよ」

「やはりここは合格基準がかなり厳しいでしょうからね」

「もちろんそうでしょうね。自分の体力に自信があるから受験しにくるわけだからね」

「学生時代いろいろなスポーツ大会で優勝したことがある人たちもたくさんいるみたいですからね」

「そのようだね。プロのスポーツ選手にだってなれる人もたくさんいるみたいだからね」   つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る