113話 続水泳試験

第115章

「この水泳試験では、10メートルの無呼吸による泳ぎが終わったところでストップウォッチが止められるみたいね(une fois les dix mètres franchis le chronomètre s'arr  ête)」

「それでは100メートルを泳いだ時間はどのようにして計るのですか」

「ストップウォッチで計った時間から最大5秒を限度として、そこから引いた時間が100メートル泳いだ時間とされるみたいね(une fois les 100 m effectuée il y aura un décompte de 5 secondes maximum avant une apnée de10 m ) しかしかならず控除されるわけではないみたい(décompte de 5 secondes maximum non obligatoire)」

「わかりました。この水泳試験をするプールってどういうプールなんですか。なにか特別の施設でもあるプールなのですか」

「実際に見たことはないからよくわからないけれど、普通の街の中にあるプールとまったく同じみたいだそう」

「しかしもちろん競技用のプールですね。遊園地にあるような子供が遊べるようなプールではありませんよね」

「もちろんそうでしょう。深さもかなり深いみたいだしね。縦長長方形の形をしていてその端には飛び込み台が設置されている普通の競技用プールみたいでしょうね。ただ試験の時にはプールの端から10メートルのところにはロープが水面から2メートルくらいの高さの空中に張られているみたい。そしてそのロープには三角形の形をした赤い布切れが10枚以上ロープの端からは端までつけられているみたい」

「無呼吸で10メートル泳ぐためのしるしですか」

「そうでしょうね。そこまで無呼吸で泳いだところで、試験官がストップウォッチを止めるのでしょうね。さらに競技者同士が泳いでいるときぶつからないようにするため、水面に浮かべられているコースロープも端から10メートルまでは赤色でそれから先は白色と赤色が交互になっているみたいね」   つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る