111話 垂直高跳び

第113章

「垂直高跳び(detente seche) これは普通の立ったままの状態で飛び上がるのですね。足の力だけで」

「そう、助走を付けないでね(sans elan)」

「走り高跳びは助走をつけますけれどね」

「そう、だからかなり足が強くないと高くは跳べないね。これは足の瞬間の強さを測るための体力試験みたいだね(force explosive des jambes)」

「普通に立っている状態で腕を垂直に高く伸ばして指先を測る板につける(mesure a)  そして思いきり跳び上がって指をその板につける(mesure b) その間の距離(a,b)を測って跳んだ距離を測る。こういうやり方でしたね」

「そうみたいだね」

「バスケットボールの選手なら高く跳べそうですね」

「バスケットボールの選手ってどれくらい高く跳べるんであろうかね」

「この垂直高跳びはどのようにして得点が決められているのですか」

「もちろん跳んだ高さに応じてであろうね」

「具体的は高さなどわかりますか」

「確か男子の場合は70センチ跳べたら20点満点だったと思うけれど(il faut faire 70 cm pour avoir 20)」

「70センチと言ったら、アメリカのプロのバスケットボール選手ぐらいではありませんか」

「だから満点なんだね」

「そうですよね、そんなに高く跳べたらプロのバスケット選手になれますよね」

「すごいんだね。では満点の20点だ」

「確か一般成人男性の平均が55.2センチだったと思います。野球選手が65.5センチ。サッカー選手が61.2センチ。ラグビー選手が58.9センチ、みたいです」

「では女性はどれくらいなの」

「17歳女性の平均は43センチくらいであったと思います」

「だったら明日の垂直高跳びでは43センチ以上が目標っていうことだね」

「そうですね。できれば60センチを目指します」

「なんで60センチなの」

「女性の場合、60センチぐらいが最高記録だったと思うからです」   つづく


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