105話 健康診断終了

 第107章

「ここのランベオック海軍基地での試験に合格できても、今度はトゥーロンでの航空身体検査がありましたね」

「そういうこと」

「確かその航空身体検査ってかなり条件が厳しいそうでしたね」

「その航空身体検査で不合格になる受験生がたくさんいるとか(sachez que Les tests a Toulon sont tres pousses et qu'il y aura,durant cette phase, pas mal de personnes eliminees)」

 その時、ジャンヌが軍医から軍医の部屋に来るように呼び出された。

「じゃあ、行ってくるから」

「がんばってください」

 藤枝はひとりで自分の順番を待っていた。しばらくするとジャンヌが部屋から出てきた。

「どうでしたか」

「だいじょうぶだって」

「よかったですね」

 この時今度は藤枝が呼ばれた。

「では行ってきます」

「がんばって」

 藤枝も軍医の部屋の中に入っていった。人が3人くらい横一列に並んで座れるくらいの横長長方形の形をした大きな机を前にして軍医は座っていた。

「そこに座ってください」

 藤枝は机をはさんで軍医の前にある椅子を指示された。机の上には、藤枝の健康診断の結果らしき書類が置かれていた。藤枝が椅子に座るとさっそく軍医が話し出した。

「本日の健康診断は明日の体力試験を受けることができるかどうかのためです(c'est juste pour confirmer votre habilitation a subir les epreuves sportives le lendemain) 今、体のどこか痛いところなどありますか」

「いえまったくありません」

「それでしたら受けることが出きます」

「ありがとうございます」

「明日の体力試験はいろいろたくさんあります。走ったり、泳いだり、登ったり、飛んだりなどなど」

「はい」

「ではがんばってください」

「ありがとうございました」

 藤枝は一礼をして軍医の部屋から出て行った。   つづく

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