106話 妊婦もフランスで海上勤務できる
第108章
二人はEIPの校舎を出て宿舎に向かった。
「これで試験2日目すべて終了しましたね」
「いよいよ明日で最後だね」
二人が歩いて行くと前方に海が見えてきた。
「海上勤務はどうなるのでしょうか」
「なにが?」
「妊婦の場合です。健康診断といえば、女性の場合特に問題になるのは、妊娠した場合ですね。普通の職業でも妊娠した場合問題になるわけですが、海軍のように海上勤務が中心となる職場ではどのように対応されているのでしょうか」
「海軍のことはわからないけれど、普通の船の会社の場合、フランスでは、2015年からは妊娠したからすぐ海上勤務は禁止ということにはならなくなったみたい(La grossesse n'est plus un facteur systematique d'inaptitude depuis 2015)」
「では2015年までは禁止だったわけですか」
「そうみたいね。しかしできるようになったからといってもどのような海上勤務かによるみたい(Il est possible de continuer a naviguer selon le type de navigation et le type de poste occupe a bord)」
「具体的にはどのような海上勤務が禁止なのですか」
「一つは物理的なこと(risques physiques) 例えば、振動にさらされる(exposition aux vibrations) 夜勤(le travail de nuit) 長時間の立ち仕事(la position debout prolongee) 過度な力仕事(effort physique intense)」
「まだあるのですか」
「二つ目は、化学的な危険(risque chimique) そのほかには放射線にさらされること(exposition aux rayonnementnts)」
「やはりいろいろ制限があるのですね」」
「場合ごとに場合によって、これらの危険の相互作用を考慮しながら判断していく必要があるみたいね(Cela doit etre evalue au cas par cas, en tenant compte du cumul de risques)」
「妊娠したら申告する必要があるのですか(Dois-je declarer ma grossesse?)」
「あるみたい(oui, cela est preferable) つづく
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