98話 健康診断
第100章
藤枝とジャンヌは医務室に連れていかれた。待合室にいるように指示された。その待合室は10畳くらいの広さであった。部屋の三方の壁に椅子が壁を背にしておかれていた。部屋の真ん中には、正方形のテーブルが二つくっつけられた状態で置かれている。そのテーブルは椅子に座るとひざくらいの高さのテーブルである。壁際に雑誌が積まれている書架が立てかけられている。壁には次のようなことが書かれていた。
『コロナでフランス海軍は任務を変えません(Le Covid-19 n'altere pas la mission de la Marine nationale)』
『任務はフランス海軍で継続されます(Les missions se poursuivent a la Marine nationale) 』『 乗組員と職員は衛生対策に適応しています(Equipages et personnels s'adaptent aux mesures sanitaires)』
二人は書架に並べ置かれている雑誌を手に取った。『Cols bleus』という雑誌であった。藤枝はこの雑誌が気に入ったようで手に取って読み始めた。
「この雑誌面白いですね、フランス海軍の写真がいっぱい載ってて」
「その雑誌はね、フランス海軍の公式雑誌。毎月出版されてるよ。だからその雑誌を読めばフランス海軍が今現在どのような活動しているかよくわかるから」
「そうなんですか。この雑誌書店で買えるのですか」
「インターネットで日本でも読めるよ。第3060号の2017年7月号から現在までの雑誌がね」
「たくさんありますね」
「その中でも、第3069号の2018年6月号(Groupe aerien embarque) 第3092号の2020年12月号(Le porte-avions) 第3097号の2021年6月号(Aeronautique navale) は海軍航空隊に関する特集記事が載っているから読んでみるといいよ」
「では今度読んでみます」 つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます